MERCY / AI裁判(少しネタバレ)
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最終更新日:2026/01/31
クリス・プラット クリス・プラット, レベッカ・ファーガソン

刑事のレイヴンは、気がつくと密室で拘束されていた。目の前のスクリーンには、マドックスという女性が映っている。彼女はAIで、裁判官兼陪審員だ。レイヴンは、妻殺しの容疑で起訴されていた。90分以内に自ら有罪確率を92パーセント以下にできなければ、即刻死刑になってしまう。
密室内つまり法廷には、世界中のカメラやネット、スマートフォンなどにアクセスすることができる環境がある。マドックスが適切と認めれば、それらから情報を得ることが可能。レイヴンは徐々に記憶を取り戻し、自らの無罪を証明しようとする。
劇中の時間軸は2029年8月とあり、AI裁判が施行されて2年、18件の裁判がおこなわれたとのこと。時代設定が近未来すぎる。裁判所につき権限は絶大で、情報開示を求められた側は拒否できず、協力を強いられる。関係者のスマートフォンに電話をかけて聴取したり、レイヴンの娘のSNSの裏アカを見たりと、クラウド社会の現代に秘密などないものと思わされる。
本作がIMAX公開されている理由は、無数のカメラやリモートで確認する現場の映像が、法廷内に立体的に再現されるからだ。密室劇のようでいて、開放感も存在している。警察官が乗る、空飛ぶホバー型バイクの浮遊感も体感できる。このバイク、アメリカなら実用化への道は遠くなさそうだ。
AI裁判は、被告を有罪にし刑を執行したがっているわけではない。つまり弁護士も兼任していて、無罪にするチャンスも等しく与えている。そして、単なる機械ではなく「人工知能」だなと思わせてくれるのが、完全に合理的判断をくだすのではなく、人間に寄り添う姿勢を備えていることだ。
キャストは、レイヴンにクリス・プラット。刑事の仕事に没頭するがゆえ夫婦仲はよろしくなく、一度は克服したアルコール依存症を蒸し返すダメっぶりもあるという役柄だ。マドックスは、レベッカ・ファーガソン。ほとんど無表情で裁判を進めるが、目つきなどのちょっとした動きで微妙な表現をしている。
ストーリーは、レイヴンの有罪無罪が焦点と思いきや、後半になってまた別の展開が繰り広げられる。
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