エイジア ライヴ・イン・モスクワ09-X1-90
プログレ出身メンバーによって、80年代前半に結成されたエイジア。1990年のモスクワでのライヴ映像を観た。
バンドの代表曲のひとつ、『Only Time Will Tell』でスタート。センターにベースとヴォーカルのジョン・ウェットン、後方向かって左にキーボードのジェフ・ダウンズ、その隣にドラムのカール・パーマー。このときのギターは、パット・スロールだった。
カメラは結構な頻度でスイッチングされ、ウェットンをやや多めに、次いでダウンズとパーマーを捉えていた。曲間には、3人のインタビューが挿入。幼少期の家庭環境や、音楽に触れたきっかけなどを語っていた。演奏シーンに、時折現地の人たちの様子や、観光しているメンバーの様子などが被せられた。
会場はモスクワオリンピックスタジアムで、2万人集客したと言われている。当時のモスクワはソ連崩壊前後の中にあり、欧米をはじめ世界の文化に対して急速に開放的になっていた時期と思われる。場内のノリは一体感とまではいかないが、立って踊ったり座ってじっくり楽しんだりしているのが伺えた。
ダウンズはピアノソロを披露、『The Heat Goes On』では後半にパーマーのドラムソロがあり、この人は足でスネアを続けながらシャツを脱いで上半身裸になり、大きな銅鑼を叩いて見せ場を作った。ウェットンは、なんと『Book of Saturday』を歌い、このときキング・クリムゾンの宣材写真やアルバムジャケットが映し出された。
『Prayin’ for a Miracle』は、ライヴ演奏ではなくMVになっていた。ラストは、バンドのもうひとつの代表曲『Heat of the Moment』で、終盤はサビを客に合唱させていた。
バンドは80年代半ばに解散状態になっていて、このときは再起を賭けていた時期だった。4曲の新曲を備えた変則ベスト盤、『Then And Now』をリリース。スティーヴ・ハウは、イエスで活動していたため、ツアーには不参加だった。その後もメンバーチェンジや活動休止と再開を繰り返し、現在も存続している。
この映像は1990年11月8日の公演だが、バンドはこの1ヶ月前ほどに来日公演を行っている。確か、TBSの「イカ天」にもゲスト出演していたと思う。そしてワタシは、最終の中野サンプラザ公演に足を運んでいた。今やかすかな記憶しかなかったところ、ライヴの様子だけでなく、当時の自分のことも少し思い出した。
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