Mumのライヴは過去にフェスなり単独なりで何度も観ているのだが、それらはいずれもステージからある程度の距離をおいてだった。しかし、今回はチケットの整理番号が早かったので、頑張って最前列に陣取ることに。今回の会場であるDuo Music Exchangeは、もともと狭い内装でもあり、曲毎に楽器を変えるMumのメンバーの動きも細かに追えいかけられるはずだ。
演奏は、昨年秋にリリースした新譜『Go Go Smear The Poison Ivy』からが中心になった。ヴォーカルは金髪の女性、ヴィオラの女性、そしてピアニカの人=グンナルのトリプル編成で担い、ピアニカも金髪女性とグンナルのツイン編成だった。新譜を聴いていた限りでは、男女のコーラス状態でのヴォーカルになっていたので、これは想定の範囲内だ。というか、こういう体制を取っていることに、逆に以前のメインヴォーカルだったクリスティン・アンナ・ヴァルティスドテーの存在と、その不在を思わずにはいられなかった。しかし、いくら思ってもいないものはいないので、もう仕方がない。それよりも、メンバーの解体〜再編成を経た今のMumの姿をこそ、この目に焼き付けるべきだろう。
終盤になると、女性2人とグンナルとのトリプル編成でリコーダーを吹き、その曲がいつのまにかKissの『I Was Made For Lovin' You』になっていて笑った。オルヴァルが、恥ずかしがらずに一緒にハーモニカを吹いてほしいんだ!と呼びかけると、フロアからわずかにハーモニカの音が聴こえてきた。それが客だったのかどうかはわからないが、まもなくスカッカマネージのベースの兄ちゃんがフロアからステージに上がった。袖の方からもスカッカマネージのヴォーカルとキーボードもステージに現れ、大人数でステージは狭くなってしまった。
アンコールでも2曲を披露し、ライヴは約1時間半に渡った。本編の後半の辺りでクリスティン在籍時代の曲も何曲か演ってくれて、少し安心できた。メンバーは日本のことをあまり細かくは覚えてはいないだろう、なんて思っていたのだが、オルヴァルがMCで、ボクたちはココ(Duo Music Exchange)に隣接しているO-Eastでも、向かいのO-Nestでも、ライヴを演っているんだ!と話してくれて、こっちの方がびっくりしてしまった。Mumはサマーソニックにもフジロックにも出演歴があるので、もしかしたら今年の夏もどちらかのフェスに出演してくれるかもしれない。