*

ジョン・レノン(John Lennon)『Sweet Toronto(DVD)』

公開日: : 最終更新日:2020/10/19 John Lennon , ,

ジョン・レノン(John Lennon)『Sweet Toronto(DVD)』

は、1969年9月にカナダで行われた野外イベントに出演。その模様はアルバムと映像で商品化されていて、映像の方を観た。

ジョン以外にも複数のアーティストが出演し、それぞれ1曲ずつ収録されている。ボ・ディドリー、ジェリー・リー・ルイス、チャック・ベリー、リトル・リチャードという、レジェンド級の豪華メンツで、彼らを立て続けに観られるのはかなり貴重で、意味があることだ。

さてジョンだが、バンドメンバーはギターに、ベースにクラウス・フォアマン、ドラムにアラン・ホワイトと、こちらも豪華。そして、ヴォーカルにヨーコが加わっている(名義はプラスチック・オノ・バンド)。

ジョンにとっては、が1966年にツアーをやめて以来の観客を前にしたライブになり、突然出演を決めたことから充分なリハーサルができなかったそうだ。よって、演奏のクオリティは決して高いとは言えない。カメラが捉えているのは大半がジョンで、プレッシャーから解放され、楽に歌い演奏しているように見える。ときたま映る、クラプトンもだ。

終盤2曲はヨーコがリードヴォーカルで、個性的なヨーコのスタイルは、賛否分かれるところ。個人的には、以前なら断固拒絶のスタンスだったと思うが、今ならそこまでの反応はない。前衛芸術として、このようなスタイルで活動しているアーティストもいることはいるはずだからだ。ただ、ジョンの音楽性とだけでなく、エンターテイメントとも大きくかけ離れている。

このイベント開催は、ウッドストックの約1ヶ月後。クラプトンにとってはブラインド・フェイス解散直後にあたり、クラウス・フォアマンは以降ジョンをはじめ元ビートルのレコーディングに参加する。アラン・ホワイトは、後々ビル・ブルッフォードの後任として、イエスに加入。ジョンだけでなく、さまざまなアーティストにとって、そして時代が、大きく動いていた時期のように思える。

関連記事

ジョン・レノン、ニューヨーク(2010年)

ジョン・レノンが住み、愛し、そして最期を遂げた街、ニューヨーク。そのニューヨークをキーワード

記事を読む

イマジン ジョン・レノン(1988年)

ジョン・レノンの死後に制作されたドキュメンタリー映像で、日本では劇場公開された。オノ・ヨーコ

記事を読む

ジョン・レノン・ミュージアム

ジョン・レノン・ミュージアムに行ってきた

さいたまスーパーアリーナ構内にある、ジョン・レノン・ミュージアムに行ってきた。あいにくの雨、

記事を読む

ダブルファンタジー展

ジョン・レノン&オノ・ヨーコ「ダブル・ファンタジー」展に行ってきた

今年はジョン・レノン生誕80年、没後40年にあたる。誕生日の10月9日から展示がはじまってい

記事を読む

ジョン・レノン(John Lennon)『Lennon(Box)』

ジョンレノンの4枚組ボックス『Lennon』を聴いた。90年にリリースされていて、ボックスセ

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑