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機動警察パトレイバー The Movie2

公開日: : 機動警察パトレイバー

機動警察パトレイバー The Movie2

2002年。かつての特車二課の面々は、後藤と山崎以外は異動し、それぞれの日々を送っていた。そんな中、横浜ベイブリッジが自衛隊の戦闘機F-16で爆破される。更には戦闘ヘリによって都内の通信施設と橋が爆破され、無人の飛行船から妨害電波が流される。警視庁庁舎は爆撃を受け、特車二課も壊滅状態に。東京は、外部から切り離されて孤立化してしまった。

1993年に劇場公開された、アニメーションのパトレイバーシリーズの実質的な最終作だ。主人公は後藤と南雲で、以前の特車二課の面々も終盤になってようやく集結し反撃に転じはするが、この作品は2人の物語のように思える。レイバーによる格闘戦も、最小限に留まっている。全体を包むトーンは、暗い。

当時、湾岸戦争の余波が残る中でこの内容で公開されたのは、ある意味すごいことだったのではと想像する。東京を外部から遮断し、追い込めるだけ追い込んださまは圧倒的で、緊張感に満ちている。ただ、テロリストは乗っ取りをするでもなく、政府に要求を出すでもなく、襲撃そのものが目的だった。ので、最後は落ち着くところに落ち着いている。

個人的には、香貫花クランシーと熊耳武緒の2人が、全く絡んでいないのが少し残念。また、乱暴に言ってしまえば、テロリストに好き放題やられまくって終わりということになるので、(熱心なファンにはこの作品は絶賛されているが)個人的には今ひとつピンと来なかった。

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