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ブルークリスマス(1978年)

公開日: : 最終更新日:2020/05/19 エヴァンゲリオン ,

ブルークリスマス(1978年)

UFOを目撃した者は血液が青くなるという事象が、世界中で見られる。その事態に危機感を抱いた各国政府は、血液検査を強制執行して青い血液の人を割り出す。大半は隔離し植物人間にしてしまうが、一部はわざと見逃し、クリスマスイヴに一斉虐殺を決行する。

前半は、事実を掴み公表せんと奔走する国営放送報道部の南が中心となり、後半は政府側の人間である国防庁の滝と、その恋人で青い血液の冴子の悲劇的な巡り合わせが軸になっている。

滝を勝野洋、冴子を竹下景子、南を仲代達矢。他にも田中邦衛、沖雅也、岡田英次、八千草薫、小沢栄太郎、大滝秀治、中条静夫、岸田森、神山繁、高橋悦史、芦田伸介、天本英世ら、と、キャストは超豪華。脚本は倉本聰、監督は岡本喜八、主題歌はCharという具合。これだけの豪華な顔ぶれが揃い、ニューヨークやパリでのロケも敢行されたにもかかわらず、公開当時は興行的には惨敗だったとのこと。しかし、現在では隠れた名作として評価されているそうだ。

再評価されていることの要因のひとつは、エヴァンゲリオンの元ネタのひとつになっているからだ。ワタシもエヴァ考察サイトをいろいろ見た中でこの作品の存在を知り、観るに至った。エヴァでは「BLOOD TYPE:BLUE」が使徒を検知するコードのようになっている。この映画は、UFOうんぬんというSFが主題ではなく、血が青いというだけで不当に差別し謀略を図る人間の権力こそが主題である。この設定もエヴァは踏襲していて、使徒の存在や人類を襲う目的も謎に包まれている。エヴァ監督の庵野秀明は、岡本喜八を敬愛しているそうだ。

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