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サスペリア(ネタバレあり)

サスペリア

1977年のベルリン。アメリカのオハイオからやってきて舞踊団に入ったスージー。ダンススキルの高さや情熱から、演目の主人公の座を勝ち取る。一方、同僚のダンサー、パトリシアとオルガが次々に謎の失踪を遂げる。同僚のひとりでスージーとも仲の良いサラは2人の失踪の謎を調べ、またパトリシアが通っていた心理療法士を訪ねる。

舞踊団を仕切る監督者たちが数人いるのだが、彼女たちは実は魔女であり、また派閥がある様子。オルガは不審を感じ取ったために殺害されるが、それはスージーのダンスに連動させられて体の自由を奪われ、関節が曲がってはいけない方向に曲げられてしまっていた。パトリシアは核心に迫っていたが、囚われてしまい体が腐敗していた。

観終わった直後は、わからないことが多すぎてピンと来なかった。もともとは1977年に公開されていて、そのリメイクなのだが、オリジナルも未見。そんなこんなで、ネットで少し調べて補完。

スージーはダコタ・ジョンソン。「フィフィ・シェイズ」シリーズの人だが、今回は髪の色が赤いこともあり、見た目のイメージが異なる。宣材写真はダンスのテストのシーンからで、ほぼ冒頭だ。終盤では髪をほどいて両肩まで垂らし、また雰囲気が異なるのだが、それはそれで理由があって・・・。

パトリシアはクロエ・グレース・モレッツだが、彼女もよく注意して見ないとわからない。結構奮闘しているサラは、ミア・ゴスという人が演じている。また、オリジナルでスージーを演じたジェシカ・ハーパーも、今回は別の役で出演している。

カリスマ振付師マダム・ブランは、ティルダ・スウィントン。「ドクター・ストレンジ」のエンシェント・ワンや「ナルニア国物語」の白い魔女などで観ている人だが、なんと今作では3役をこなしている!ひと役は老心理療法士つまり男性、そしてあとひと役は終盤クライマックスに登場する。観ているときはマダム・ブランしかわからず、特殊メイクのクオリティーの高さと怪演ぶりに驚かされる。

個人的に、この作品関連で最初に触れたのは音楽だった。レディオヘッドのトム・ヨークが担当していて、去年秋にアルバムがリリースされている。ピアノの旋律を主体にしたインストが大半だが、トムのヴォーカル入りの曲もあって、サントラというよりトムのソロという感覚でアルバムを繰り返し聴いていた。のだが、映画館で観て、映像とのシンクロは申し分なく、作品の一部となって溶け込んでいると感じた。『Unmade』は、映画では狂気に満ちたクライマックスで流れ、観る前と観た後とで曲に対するイメージが大きく変わってしまった。

舞台は、まだドイツが統一される前の東西分断されていた頃のベルリンだ。劇中では、当時実際にあったハイジャック事件や第二次大戦の爪跡も描かれていて、灰色の世界観になっている。脚色なのか、それとも実際にこんな雰囲気だったのか。個人的には、その時期のベルリンと言ったら、デヴィッド・ボウイが『Low』『Heroes』をリリースし、そのレコーディングがされた地というイメージだ。

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