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坂本慎太郎@Tsutaya O-East

公開日: : ゆらゆら帝国

坂本慎太郎@Tsutaya O-East

ヨラテンゴ来日公演の追加は、坂本慎太郎との対バンという、なんとも豪華な組み合わせになった。個人的にゆらゆら帝国は5、6回観たことがあるが、解散後の坂本のソロを観るのは今回がはじめてだ。

ほぼ定刻に客電が落ちた。真っ先に登場したのがギブソンSGを抱えた坂本で、ステージ向かって右前方に陣取りスタート。バンドは坂本を含めて4人で、長髪のドラマー、女性ベーシスト、そしてサックスなどをこなす一見コワモテの男性という編成だ。

まず、坂本がスーツ姿だったのに驚いた。ゆら帝では、赤や黒などの原色Tシャツを着たラフないでたちがトレードマークだったので。ドラムとベースのリズム隊はコーラスもこなすが、基本坂本の方を見ながら演奏していた。坂本も、歌のパート以外では2人の方を向いてギターを弾いていた。

いちおう3枚のアルバムを聴いたが、ゆら帝のような鬼気迫る緊張感や異世界へ連れ去るようなスケール感は薄く、肩の力を抜いてリラックスして歌い演奏しているように思え、それはここステージでも同様だった。これが、バンドを経てソロに至った現在の坂本のスタンスなのだろう。

しかし、坂本に異変が。明らかに声がかすれていて、歌詞が聴き取りにくくなってしまった。本人も気にしていたようで、「どうもすみません」「次の曲は歌える自信がないので一緒に歌ってください」など、およそこの人の口から出るとは思えないことばが。ただ、ファンに対して誠実な姿勢だとワタシは思った。

終盤、サックスの人が気を吐き、坂本のギターとの掛け合いが凄まじかった。一瞬だが、『Lovesexy』期のプリンスのライヴを観ているような感覚に襲われた。もちろんゆら帝は稀有なバンドだったが、管楽器とのコンビネーションはソロになった今だからこそなしうるのだろう。そして『ナマで踊ろう』のときに、坂本にスイッチが入った。ゆら帝を彷彿とさせる超絶ギターソロを、延々と繰り広げる。このとき、サックスの人はマラカスを振っていたのだが、ダンスがあまりにも変態チックで笑ってしまった。

そのバンドを袖の方で観ていて、その後ステージに加わってきたのが、ヨラテンゴのジェイムズだ。黒のストラトを弾きつつ、コーラスもこなしていた。坂本には他のアーティストと交わるイメージがなかったので、嬉しい誤算だった。こうして、ライヴは約1時間で終了。ステージは幕で覆われ、セットチェンジに入った。

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