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CROSSBEAT Special Edition ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)を読んだ

CROSSBEAT Special Edition ナイン・インチ・ネイルズ

クロスビートのムック本シリーズで、8月にソニックマニア/サマーソニックで来日するナイン・インチ・ネイルズ(NIN)の特集本が刊行された。

冒頭に最新EP2枚とアルバムのレビューがあり、現在のトレント・レズナーをクローズアップ。かつて刊行されていた、月刊音楽誌クロスビートに掲載されていたインタビューや来日公演記事を、終盤にディスコグラフィーを掲載している。

個人的に面白かったのは、トレントの生い立ちからデビューするまでの過程を描いたストーリーだ。アメリカの田舎町で生まれ育ち、両親が離婚して祖父母に育てられ、ティーンエイジャーのときからギターに限らずさまざまな学期に親しんだという。バンド活動をしつつ、大学をドロップアウトしてレコードショップでアルバイトするというくだりには、あのトレントでもバイトしていたのかと、なんだか近い存在に思えてしまった。

不満もある。ディスコグラフィーはアルバムとDVD、サントラなどの課外活動をフォローしているが、シングルが抜けている。NINはシングルやアルバムに「halo xx」というナンバリングをしていて、シングルもアルバムに劣らず重要な位置付けにあるはずなのだが、そこがノータッチとはなあ。妻マリクィーンとのハウ・トゥ・デストロイ・エンジェルスのアルバムや、2009年のツアー映像を別人を装って無料開放した件も、クローズアップしてよかったと思う。

欧米では押しも押されもせぬトップアーティストだが、ここ日本では、ディープなファンこそいるものの集客力は今ひとつな存在。個人的にも好きなアーティストで、それだけに2009年サマソニでなんでマイケミよりも先なのかとか、単独来日公演がライヴハウスに留まっていることなどに、忸怩たる想いを抱いていた。そんな状況の中で、まとまったNINの特集本が出たことは歓迎したい。ソニックマニアでのライヴも、楽しみだ。

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