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絶対×絶命(1998年)

絶対×絶命(1998年)

白血病の息子がいる刑事がFBIのコンピューターに無断侵入し、骨髄移植の適合するドナーをひとりだけ探し当てる。しかしその男は殺人を繰り返して服役中であり、終身刑が科せられていた。凶悪犯の男は刑事の申し出を一度は断るが、息子と直に話をした後に条件をつけて承諾。しかしいざ病院に搬送され、手術室に運ばれて移植の準備となったときに、男は指の関節を外して拘束から逃れ、やがて病院を支配する。

難病の息子を助けるためにはこの男を死なせるわけにはいかず、刑事は時に職務よりも父親であることを優先させてしまい、仲間を死なせたり男の要求に応じすぎたりしてしまう。中盤までは緊迫感に溢れる見事な展開なのだが、クライマックスとなる決定的な場面が特にないまま収まるところに収まってしまったのが、観終わってみればとても残念。ラストは、ストーリーを度外視した観る側に対する「裏切り」なのだろうが、それも蛇足にしか見えなかった。

刑事をアンディ・ガルシア、凶悪犯をマイケル・キートンが演じている。マイケル・キートンは、正統派もこなしてはいるがあ、どこかカゲがあったり、異常性を秘めていたりする役がとても似合う人だと思う。この作品の役も単なる残虐な凶悪犯ではなく、IQ150の知能を誇るという設定になっていて、仲間が誰ひとりいない中で警察や病院を牛耳る手腕を発揮していて、アンディ・ガルシアを完全に食っている。

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