*

未知との遭遇 ファイナル・カット版

公開日: : 最終更新日:2021/03/14 スティーヴン・スピルバーグ

未知との遭遇 ファイナル・カット版

第二次大戦中の戦闘機が発見され、UFO出没、停電事故など、各地で不可思議な現象が頻発。電気技師の主人公は調査のため現場を訪れ、超常現象を目撃。その後不思議な現象に取りつかれたようになり、周囲からは変人扱い。家族は彼を残して家出してしまう。彼はやがて、見えない力に導かれるようにして砂漠の山を目指すが、山の向こうにあったのはUFOと交流するための設備が揃った施設だった-。

中盤まで繰り広げられる、超常現象やそれに恐怖する人たちというのは、オカルトやホラーものを踏襲している。そのまま行ってしまうのかと思いきや、UFOから降り立った異星人たちは人類とは友好的であった、というクライマックスになる。幾多あるSF作品において、異星人は敵であり侵略者であるという描かれ方が少なくない中、友好関係が結べるかもしれないという可能性を示しているのは、後の『E.T.』にも通じている。異星人たちとの交信手段に、音楽が使われたというのも新鮮だった。

最初の公開は1977年だったそうで、ワタシが観たのは2002年の『ファイナルカット版』。劇場公開時から追加された場面やカットされた場面があるらしく、またリマスター処理が施されていて画質はかなり鮮やかだ。監督作で、この人が手掛けたSF映画としては、『E.T.』に並ぶ代表作と言っていいはずだ。

関連記事

リンカーン(2013年)

南北戦争で北軍を率いるリンカーン大統領は、戦争の早期終結のため合衆国憲法の修正案可決を目指す

記事を読む

太陽の帝国(1987年)

1941年の上海。両親と暮らす英国人少年ジムは、零戦にあこがれていた。やがて太平洋戦争が勃発

記事を読む

スーパー8(2011年)

4ヶ月前に母親を事故で亡くした中学生ジョーは、仲間と一緒にホラー映画を撮影している。ある日の

記事を読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2018年)

1971年。ベトナム戦争が激化する中、軍事アナリストのエルズバーグは現地に赴き、戦況調査した

記事を読む

シンドラーのリスト(1993年)

エンターテイメント映画の巨匠スティーヴン・スピルバーグが、第二次大戦中のドイツを舞台とする実

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑