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ダイバージェント(2014年)

ダイバージェント(2014)

未来のシカゴ。戦争を経て、人々は性格診断により「勇敢」「高潔」「無欲」「平和」「博学」のいずれかの派閥に所属する社会体制になっていた。ベアトリスは、診断の結果どの派閥の適性とも異なる性質を持つダイバージェント=異端者であることがわかる。彼女はそれを隠して「勇敢」に加入し、名前をトリスに変える。街の軍事・警察を司る「勇敢」では厳しい訓練の日々が続き、非力で格闘には弱いが度胸が据わっているトリスは、徐々に実力をつけはじめる。

「勇敢」における訓練は第一段階と第二段階があり、第一は主に肉体の鍛錬、第二は恐怖の克服つまり精神の鍛練となっている。第一段階をすれすれで(お情けで)生き残ったトリスだが、第二段階になるといよいよ自分の資質を発揮。それに気づいた教官のフォーは、彼女を保護するようになる。ダイバージェントは危険人物とみなされ、殺される運命にあるからだ。政権は、トリスの出自であり奉仕の精神に溢れた派閥「無欲」が担っていたが、「博学」が政権奪還を目論み、その武力行使のために「勇敢」の上層部と結託していることがわかる。フォーと共に、トリスは「無欲」の両親を救い、「博学」「勇敢」の陰謀を阻止せんとする。

訓練の第一段階に時間を費やしすぎたきらいはあるが、その分第二段階でのトリスの成長ぶりが一層際立ってくる。イジメ役の教官がいたり、自分が生き残るためにトリスを殺そうとする同僚がいたりと、生臭いドロドロした人間関係は今の世の中にも通じている気がする。劇中「家族よりも派閥」ということばが何度か繰り返されるが、「無欲」の両親、「博学」に加入するもその危険な思想を察知して脱退した兄、そして「勇敢」に身を置くトリスと、家族の絆もテーマになっている。

キャストは、トリスはシャイリーン・ウッドリーという人、フォーはテオ・ジェームスという人。劇場公開当時、ワタシがぱっと見てわかったのは「博学」の幹部役のケイト・ウィンスレットのみだった(汗)。しかし、仲間にはマイルズ・テラー(『セッション』)やゾーイ・クラヴィッツ(レニー・クラヴィッツの娘、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』)、イジメ役の教官にはジェイ・コートニー(『ターミネーター新起動』)。結構豪華キャストである。

近未来の統治社会、ディストピア的設定と、そこにどう向き合うかという姿勢は、小説『1984年』や映画『タイム』を思い起こさせ、好きなコンセプトだ。現在、続編『ダイバージェントNEO』が公開中で、個人的には楽しみだ。

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