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ST.VINCENT_Hostess Club Weekender #hostessclub

この日いや2日間で最も楽しみにしていたはずのセイント・ヴィンセントだったが、開演直前に不安になってしまった。サーストン・ムーアが思った以上に素晴らしかったのと、去年のフジロックと内容が全く同じだとすると、観てもノリ切れなくなるかもしれないと思ったからだ。

しかし、そんなのは杞憂だった。
素晴らしいライヴだった。こういう人こそもっと世に知られ、報われなくてはならない。

ステージは、後方にひな壇が設けられ、向かって右にキーボード&プログラミング、左にドラマーが陣取る。前方向かって右にキーボード(ワンレンの日本人女性!)、そして最後に登場したのが、セイント・ヴィンセントことアニー・クラークだ。黒い衣装でスカートの丈が超短い。フジではサングラスをかけていたが、今回は最初から顔出ししている。

腕も足も、体全体も細い。しかし、この人はパワフルでエネルギッシュだ。歌声は甲高く、そしてシャープ。透き通っていて、天使の声とでも形容したくなる。そして純白のギターを弾き始めると、ギアが更にひとつ入る。金属音に近いノイジーなリフが炸裂し、フジのときに受けた衝撃がまざまざとよみがえってくる。

ロボットのように細かく歩き、日本人女性と合わせて首を右に動かすなど、アクションだけでも見ていて飽きない。パントマイムを習得しているのだろうか、ステージ上のスペースを生かした表現も素晴らしい。歌だけ、歌と踊り、歌とギター、という女性アーティストはそこそこいる。が、彼女のように表現する人は、ちょっと思い付かない。

ひな壇で仰向けに寝ながら歌ったり、よれた動きをしながらゆっくり転がったり。中盤でひな壇最上段まで上がって歌う。この高さで歌いギターを弾いた人は、この2日間で彼女だけだろう。

ワタシが観たことのあるHCWのトリは、ムーム、、ベルセバ。つまり、いずれもバンドだ。(ワタシが行かなかったHCWではキャットパワーがトリだったこともあるが)ソロアーティストがトリをこなすことの難しさを、物語っていると思う。

彼女の凛としたさまは、PJハーヴェイのアーティスト性の系譜にあり、またプリンスのDNAを受け継いでいるようにも見える。小柄で華奢な彼女だが、存在感の大きさはハンパない。溢れ出すエネルギーの大きさも、鋭くそして強大だ。

無言でライヴを進めるのかと思いきや、何度かMCもあった。単語を断片的にしか聞き取ることができなかったが、噛み締めるように話してくれ、キレイな英語だったと思う。力強いだけでなく、チャーミングな彼女の一面も見た。

アンコールでは、ノイジーなリフを連発して暴れていたかと思うと、ステージ向かって左前方に寝転がり、スタッフに肩車されてフロアに突入。ギターを弾きながら前方のオーディエンスとタッチし、やがてギターを預けてしまい、ちょっとだが自らの身も預けてクラウドサーフしていた。最後はメンバーを手振りで紹介し、深々と礼をしてライヴを終えた。

setlist:
01:Rattlesnake
02:Digital Witness
03:Cruel
04:(text)
05:Marrow
06:Every Tear Disappears
07:Laughing With A Mouth Of Blood
08:Jesus
09:(text)
10:Year Of The Tiger
11:Actor
12:Surgeon
13:Cheerleader
14:Prince Johnny (no rolldown)
15:Bring Me Your Loves
16:Huey Newton
17:Regret
18:Birth In Reverse
19:Severed Cross Fingers
20:Your Lips Are Red

無事に2日間が終了。参加された皆さん、おつかれさまでした。

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