ノエル・レディングさん（Noel Redding）死去

ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのベーシストだった、ノエル・レディングさんが11日に亡くなった。57歳で、死因は不明。

ほとんどのロックファンは、超絶テクニックを誇るギタリスト、ジミ・ヘンドリックスのバンドメンバーとしてその名を記憶にとどめていると思う。ワタシが先日観たジミの伝記映画では、ジミがオーディションでノエルさんを選んだとき、元はギタリストで、ベースはあまり得意じゃないんだ?といったやりとりをジミと交わしている（ほんとのエピソードなのかな、これ）。そのジミが亡くなったのは、今から33年も前の1970年。その時代をリアルタイムで享受していないワタシにとっては、ジミは最早「伝説の人」なのだが、そのジミとアーティストとして行動を共にし、ステージではジミのすぐ横に立っていた人が、こんにちまで静かに生き続けていたことの方が驚きであり、感動的だ。

だけど・・・、ほぼ同じ時期に活動していたヤードバーズが、先月実に35年ぶりとなる新譜をリリースしていて、そんな中こうした訃報が流れるのは、やっぱり残念。現世では、ジミは新たな音楽性の追求からノエルさんやミッチ・ミッチェル（この人は今も健在）と別れたけれど、天国ではジミがずいぶん待たされた形になりつつ、エクスペリエンスの頃を思い出して、2人でセッションでもしているだろうか。謹んで、ご冥福をお祈りします。