Fuji Rock Festival'05 Day 1-Vol.3 Kaiser Chiefs/The Music/Charlotte Hatherley







レッドマーキーでは、UKの新鋭カイザー・チーフスがライヴ中だった。たどり着いたときにちょうど看板曲『I Predict A Riot』を演奏中で、場内は大熱狂に大合唱。バンドも客もテンション上がりまくりだった。この後彼らのライヴを最後まで観たのだが、新人らしい初々しさを漂わせながらも、演奏の方は新人らしからぬ手堅さ を見せていた。この後も新人バンドのライヴをいくつか観たのだが、今回のフジではカイザー・チーフスが頭ひとつ抜け出たように思えた。





グリーンステージに行き、ザ・ミュージックを観る。ことあるごとに来日しまくっているのであまりありがたみがないが、それでもステージ前には結構な人が詰めている。かく言う私も、昨年のサマーソニックや今年1月の単独公演はパスしているので、ライヴを観るのは2年前のフジ以来だ。いったんは止んだ雨がまた降り出す中を、熱唱するロブ。曲はセカンド『Welcome To The North』からが中心で、ギターのリフも耳に焼きつく。


今や絶対的なアンセムとなった『The People』は、イントロのリフが響いた時点で場内がざわつき、そしてロブの熱唱となるのだが、ロブの様子が少し変に見えた。妙にぶっきらぼうで投げやりで、何かあったのだろうか。しかし荒々しい『The People』というのも、なんだかまた新鮮に見てとれた。


ザ・ミュージックは、2年前のフジでもやはり初日グリーンステージの日没前に出演。つまり、今回と全く同じポジションでの出演となっている。これも新鮮味を欠いたように思っていて、どうせならホワイトステージのトリとかにすればよかったのにという気もする。まあ、彼らがフジロックを気に入って何度も来てくれているのはありがたいのだけど。





再びレッドマーキーに行き、シャーロット・ハザレイを観る。ご存知アッシュのギタリストで、去年はアッシュとして同じレッドマーキーに出演。今年もアッシュとしてアジカン主催のフェスに出演したり、単独公演を行ったりしている。そうした「本隊」としての活動がある一方、昨年ソロアルバムをリリース。そしてソロとしてフジ出演となったのだが、自らがフロントに立ってギターを弾きながら歌う姿はばっちりサマになっていて、ずっと以前からソロとして活動しているような風格さえ漂っている。がしかし、肝心の音はギターを基調とする平凡なロックンロールといった感じで、個人的には面白味を見出すことはできなかった。少し残念。


(2005.8.19.)
















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