*

ナショナル・トレジャー(2004年)

公開日: : 最終更新日:2019/08/27 ナショナル・トレジャー

ナショナル・トレジャー(2004年)

4,000年の歴史を誇る、伝説の秘宝。3代に渡ってその謎を追い続けているゲイツ家の末裔ベンは、その手がかりがアメリカ独立宣言書にあることを突き止める。一方野心家のイアンも宝を狙っていて、ベンはイアンに先んじるため宣言書を盗み出し、父親も巻き込んで、FBIに追われる身となりながら秘宝の謎を解明していく。

時代は現代であるにもかかわらず、歴史に結びつけて秘宝の存在を神秘的なものにしているのは、「ダ・ヴィンチ・コード」を思わせる(というか、映画公開の時系列順ではコチラの方が早い)。謎解きの手がかりを独立宣言書や1ドル札に設定しているというのも、観る側の好奇心をそそる。舞台をアメリカ国内だけに留めているのが、小さくまとまりすぎている印象があるのだが、そうした不満は次作「リンカーン暗殺者の日記」にて解消される。

キャストはベンに、ベンの恋人アビゲイルにダイアン・クルーガー、ベンの父にジョン・ボイト、FBI捜査官セダスキーにハーヴェイ・カイデル。結構豪華だ。ハーヴェイ・カイデルは、「ミーン・ストリート」「タクシードライバー」という、デ・ニーロ=スコセッシコンビ作品にも出演していて、特に前者では主人公だったのだが、その後ハリウッドから干されかかっていた。主人公たちをそれとなくサポートする渋い役どころで見られたのは、嬉しかった。

ワタシは続編の「リンカーン暗殺者の日記」の方を先に観てしまったので、この第一作を観ることで話の流れやつじつまを確認するような格好にもなった。アビゲイルとどうやって知り合ったのか、FBI捜査官セダスキーとはなぜ懇意になったのか、なぜベンとアビゲイルはあの大きな家に住んでいたのか、などなど。ラストでベンの助手ライリーがフェラーリに乗ったのは、「リンカーン~」にそのままつながっていくので、観ていてニヤニヤしてしまった。

関連記事

ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記(2007年)

アメリカで南北戦争の頃、リンカーン大統領が暗殺。暗殺者の日記から、真犯人としてベン・ゲイツの

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑