『鏡面界』という邦題がつけられたアンビエント･シリーズ第2弾で、ハロルド･バッドとのコラボレート。ハロルドはイーノのレーベル"オブスキュア"からソロアルバムを発表しているアコースティックピアノ奏者で、ここではイーノの電子ピアノと絶妙のコンビネーションを見せる。透明感に溢れた心地よいサウンドに、心が洗われる思いがする。

　『鏡面界』の続編的作品。更に透明感が増し、まるで海中を流れる水泡までもが目に浮かぶようなサウンドだ。そしてそれを支える影の立役者は、エンジニアとして参加しているダニエル･ラノワ。ラッセル･ミルズの手による美しいジャケットもいい。ハロルドとのコラボレート作品は、イーノファン以外の方にも充分お薦めできる。