Beck Original Album

Melow Gold
Sales Date:1994.4. Produce:Tom Rothrock、Rob Schnapf、Karl Stephenson
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1. Loser 8. Beercan
2. Pay No Mind (Snoozer) 9. Steal My Body Home
3. Fuckin' With My Head (Mountain Dew Rock)
4. Whiskeyclone, Hotel City 1997 10. Nitemare Hippy Girl
5. Soul Suckin' Jerk 11. Mutherfuker
6. Truckdrivin' Neighbors Downstairs (Yellow Sweat)
7. Sweet Sunshine 12. Blackhole

 カート・コバーンが自ら命を絶ったのとほぼ同時期に、「俺は負け犬だ。どうしてみんな俺を殺さないんだ」と歌われる『Loser』がシングルとしてヒット。新世代を担うアーティストが、突然変異的に出現した印象がある。ブルース~カントリー~フォークといった要素がちらつき、伝統的でありながら斬新という、音の編集能力の高さを発揮。ただし、まるでデモテープのようなもこもこした音とラフな感触には、まだ垢抜けていない印象がある。







Stereopathetic Soulmanure
Sales Date:1994.4. Produce:
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1. Pink Noise (Rock Me Amadeus) 13. "Rollins Power Sauce"
2. Rowboat 14. Puttin It Down
3. Thunder Peel 15. 11.6.45
4. Waitin' For A Train 16. Cut 1/2 Blues
5. Spirit Moves Me 17. Jagermeister Pie
6. Crystal Clear (Beer) 18. Ozzy
7. No Money No Honey 19. Dead Wild Cat
8. 8.6.82 20. Satan Gave Me A Taco
9. Total Soul Future (Eat It) 21. 8.4.82
10. One Foot In The Grave 22. Tasergun
11. Aphid Manure Heist 23. Modesto
12. Today Has Been A Fucked Up Day

 フリップサイドというインディーレーベルからリリースされた作品。『One Foot In The Grave』と対を成し、ベックの音楽性の原点がここにあるように思える。アコースティックあり、ファンクあり、ダンスチューンあり、と、かなり多彩な内容。ラストの『Modesto』は無音が断続的に続く一見わけのわからない曲だが、なんとこの中に『Devil's Haircut』を早回ししたようなフレーズが含まれていてびっくり。







One Foot In The Grave
Sales Date:1994.8. Produce:
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1. He's A Mighty Good Leader 11. Asshole
2. Sleeping Bag 12. I've Seen The Land Beyond
3. I Get Lonesome 13. Outcome
4. Burnt Orange Peel 14. Girl Dreams
5. Cyanide Breath Mint 15. Painted Eyelids
6. See Water 16. Atmospheric Conditions
7. Ziplock Bag 17. It's All In Your Mind
8. Hollow Log 18. Feather In Your Cap
9. Forcefield 19. Whiskey Can Can
10. Fourteen Rivers Fourteen Floods

 レベル・ビート・ファクトリーというインディレーベルから発表したアルバム。全編アコースティックギターと素朴なヴォーカルによるブルースっぽい音の小品集といったところ。ベックのソングライターとしての資質、以後のアコースティックアルバムを予見させるような音楽性を確かに垣間見ることはできるが、一方で商品性はほとんどなく、ヘヴィーなファン以外には受け入れられないかもしれない。







Odelay
Sales Date:1996.6. Produce:The Dust Brothers、Beck
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1. Devils Haircut 8. Where It's At
2. Hotwax 9. Minus
3. Lord Only Knows 10. Sissyneck
4. New Pollution 11. Readymade
5. Derelict 12. High 5 (Rock the Catskills)
6. Novacane 13. Ramshackle
7. Jack-Ass 14. Diskobox

 96年を代表するアルバムであり、今なおベック自身の代表作として君臨している感がある1枚。アルバムとしての一貫性はないが、個々の曲のクオリティは高い。サンプリングを多用しつつ、それぞれの曲の中にポップ~ダンス~ファンク~ブルースといった、無数の音楽性を垣間見ることができる。『Devils Haircut』『New Pollution』『Where It's At』と、決定的な曲をいくつも備え、これらはライヴでも定番かつ中軸に。90'sのイノヴェーターとして、ベックは時代の寵児として躍り出た。







Mutations
Sales Date:1998.11. Produce:Nigel Godrich、Beck
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1. Cold Brains 9. O Maria
2. Nobody's Fault But My Own
3. Lazy Flies 10. Sing It Again
4. Canceled Check 11. Static
5. We Live Again 12. Electric Music And The Summer People
6. Tropicalia
7. Dead Melodies 13. Diamond Bollocks
8. Bottle Of Blues 14. Runners Dial Zero

 レディオヘッドなどを手がけている、ナイジェル・ゴドリッチをプロデューサーに迎えて作られたアコースティック作。アコギとハーモニカがベースになってはいるが、それだけに留まらず、ベックならではの多彩な音使いと編集能力が冴え渡っている。冒頭3曲は、シンプルかつポップな佳曲でシングル向け。今作にリンクしたツアーでは、「椅子のある会場」を指定し、前半アコースティック、終盤ベストヒットという構成でライヴを行っている。







Midnite Vultures
Sales Date:1999.11. Produce:The Dust Brothers、Beck
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1. Sexx Laws 7. Broken Train
2. Nicotine & Gravy 8. Milk & Honey
3. Mixed Bizness 9. Beautiful Way
4. Get Real Paid 10. Pressure Zone
5. Hollywood Freaks 11. Debra
6. Peaches & Cream 12. Arbian Nights

 ソウル~ダンス~ファンク路線を強く打ち出した作品。多彩な音をうまく編集しまとめ上げる能力は極みに達していて、個人的には今作をベックの代表作として推したい。ベックのヴォーカルは大きく2パターンに分かれ、ひとつは従来のヒップホップ調の切れのよい歌い方、もうひとつはウラ声の駆使だ。後者の極めつけはスーパーバラード『Debra』で、その見事な歌い上げには80'sのプリンスを彷彿とさせる。『Milk & Honey』には、ジョニー・マーがギターで参加している。







Sea Change
Sales Date:2002.9. Produce:Nigel Godrich
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1. Golden Age 8. Round The Bend
2. Paper Tiger 9. Already Dead
3. Guess I'm Doing Fine 10. Sunday Sun
4. Lonesome Tears 11. Little One
5. Lost Cause 12. Side Of The Road
6. End Of The Day 13. Ship In A Bottle
7. It's All In Your Mind

 『Mutations』以来となる、再びのナイジェル・ゴドリッチとのコンビによる作品。アコースティック主体の曲と、アコースティックを基調としつつ、ファンクあるいはダイナミズムといった、ベックらしいアレンジを施した曲との大きく2種類の曲調に分かれるが、特に後者はストリングスの導入により、スケール感のある仕上がりになっている。単なるアコースティックに終わらせていないのが、ベックの懐の深さだ。リリース当時、ジャケットは4種類存在していた。







Guero
Sales Date:2005.3. Produce:The Dust Brothers、Beck
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1. E-Pro 9. Scarecrow
2. Que Onda Guero 10. Go It Alone
3. Girl 11. Farewell Ride
4. Missing 12. Rental Car
5. Black Tanbourine 13. Emergency Exit
6. Earthquake Weater 14. Send A Message To Her
7. Hell Yes 15. Chain Reaction
8. Broken Drum 16. Clap Hands

 タイトルはスペイン語の「白人」で、少年期にベックがこう呼ばれていたところから引用したとのこと。内容は久々となるロック作で、全編を野太いビートが貫き、ベックのヴォーカルも同様に野太くなっている。音は『Odelay』の進化形のようでありながら、過去の全ての作品に見られたような手法が見え隠れする、キャリア集大成的な作品だろうか。ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトが、数曲に参加。限定盤にはDVDディスクが付与され、DVDオーディオによる音源と曲にリンクしたイメージ映像、及び2曲のPVを堪能できる。







The Information
Sales Date:2006.10. Produce:Nigel Godrich
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1. Elevator Music 10. No Complaints
2. Think I'm In Love 11. 1000 BPM
3. Cell Phone's Dead 12. Motorcade
4. Strange Apparition 13. The Information
5. Soldier Jane 14. Movie Theme
6. Nausea 15. The Horrible Fanfare /Landslide/Exoskeleton
7. New Round 16. Inside Out
8. Dark Star 17. This Girl That I Know
9. We Dance Alone 18. O Menina

 いくつかの曲は『Guero』のレコーディング時期に既に書かれていたそうで、ベックとプロデューサーの意図で世に出すのが前後したらしい。ベックお馴染みのヒップホップ~ファンク色を活かした曲が中心だが、幾分抑制された印象がありアダルトな雰囲気が漂っている。そして終盤では音響指向が拡大され、ベックもついにこの手法を導入するようになったかと、個人的には嬉しい限り。今作は標準フォーマットでDVDが付いており、全曲のPVが堪能できる。またジャケットは罫線のみの無機的なアートだが、ブックレットの中にステッカーがあって、ユーザーが自由にアレンジできるようにという遊び心が盛り込まれている。











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