曲は全てインストで、美しい音色やメリハリの効いたリフなど、この人たちの妙技がたっぷりと堪能できる。ユーモアのセンスもたっぷりで、なんとドリフのズンドコ節を演って、合間に『21st Century Schizoid Man』や『Red』のリフをチラつかせている。ラストは映画「バッファロー'66」でもお馴染みの、イエスの『Heart Of The Sunrise』だった。CGTはロバート・フリップが主催したギタークラフトの門下生だが、御大フリップなら絶対演らないようなことを、いろいろ演ってくれるのが嬉しい。
というわけで、イベントとしての流れはまるでないが、トライセラはトライセラとして、彼らにできることを最大限に発揮した。ドブロを手にしての『Big Bag Blues』。元m-floのLisaとデュエットした曲である『Believe The Light』。ラストの『Rock Music』では、順番に3人それぞれのソロを披露し、そして『Day Tripper』〜『Satisfaction』〜『Crossroad』〜『The Immigrant Song』〜『Walk This Way』といった具合で洋楽カヴァーを連射して、見せ場を作った。トライセラファンは満足しただろうが、クリムゾンファンには彼らのプレイはどう映っただろう?
終盤には、予想通り80'sクリムゾンの曲が畳み掛けられた。演奏のアレンジが原曲とは大きく異なる、『Frame By Frame』。そして、2000年のクリムゾンのツアーではアンコールでこの人の弾き語りで歌われもした『Three Of A Perfect Pair』で、本編を締める。アンコールは『Thela Hun Ginjeet』で、ブリューはタオルを使ってギターを弾いたり、跪いてラップスティールのように太ももの上にギターを置いて弾いたりと、変幻自在のプレイをしてみせた。最後はフロアの前の方に詰め掛けている客とタッチを交わしもして、気持ちよくライヴができた様子だ。