After Skunk Anansie 2000.2.17:Exit Of Club Quattro

ライヴが終了し、私の顔は汗と涙でぐしょぐしょになっていた。階段で降りる途中、踊り場で汗だくのTシャツを脱いで着替えをする。


クアトロの外に出てみる。が、なんとなくまっすぐ帰宅する気にはなれなかった。出口周辺には他にも数10人の人がうろうろしていて、ライヴの係員や向かいの警備員が人払いをする。こうして徐々に人が減っていくが、その場をふらふらしてなんとかやり過ごす。


いつのまにかクアトロ前にはワゴン車が数台並んでいる。関係者やメンバーがこのクルマに乗って帰ったり飲みに行ったりするのだろうか。それにしても私はいったい何をやってるんだろう。ん?これはもしかして出待ちなのか(笑)?


 と、いつのまにか人だかりが出来ている。何だろう、と様子を見てみると・・・、


 スキンだ!


 近くに寄ってみる。女のコがサインをもらったり、プレゼントを渡したりしている。私はというと、ここまでふらふらと無駄に時間を過ごしていたにもかかわらず、何の準備もしていない。慌ててバッグから手帳とボールペンを取り出した。


サインしてもらうために順番を待つ。そしていよいよ私の番になった。間近で見るスキンはやはり折れそうなくらいに細身である。サインをしてもらい、私は「Thank you so much」と言って手を差し出した。その手をしっかりと握り返してくれ、私と目が合ったときにっこりしてくれたスキン。ステージを離れた彼女は、穏やかで物静かな女性のようだ。


運転手の他はスキンひとりでワゴン車に乗ってクアトロを後にした。ホテルに直行したのだろうか。ここからまたしばし待つ。長い。そして寒さが身に染みる。


そして時刻は既に9時を回っている。ついに機材運搬用と思われるトレーラーも到着した。これからいったいどうなるんだろう?果たしてメンバーは出てくるのだろうか?もうみんな出払った後だとしたらものすごく間抜けだ(笑)。


 9時半になった。いつまで待てばいいのだろうか・・・と途方に暮れかけていたとき、なんと3人いっぺんに出て来た!


ドレッドヘアでbのキャス。スキンヘッドで屈強そうなgのエース。そして、ライヴ中はドラムセットに隠れてあまり目立たなかったロビーだ。3人ともとてもいい人そうだ(笑)。次々にサインをしてもらい、握手を交わす。よかった。。。ここまで待った甲斐があった。その後3人はスタッフと思しき人たちと一緒に日本橋亭に飲みに行ったようだ。



































 短いような長いような濃密な2日間だった。多くの感動と多くの喜び、そしてスキンに踏まれた上着と4人全員からもらったサイン。握手してもらった感触が手には残っている。













(2000.2.19.)




























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