Metallica 98.5.8:代々木競技場

それにしても寂しい客の入りだった。代々木競技場だが2階席はゼロ。1階席も3分の2しか入ってない。追加公演だからなのか、それともメタリカ人気もこの程度なのか。この日は会場の外も中も蒸していて開演前にもう汗だくになってしまった。


開演予定時刻を過ぎ、バンドのライヴ演奏のテープが場内に流れる。テープが観客の歓声や拍手になると、同じように大拍手や大歓声が沸き起こり、しかし本物が出てこないので止んでしまう、といった光景が繰り返される。個人的には全然盛り上がっておらず、頭の中は醒めたままだ。いちおう『Reload』を除く全ての作品を聴き、VOXライヴのビデオも見てできる限り備えたつもりなのだが、曲と曲名がほとんどリンクできてないままこの日を迎えてしまったからか。もっとも、私はこれまでこういったゴリゴリのメタルバンドのライヴに行ったことがなく、ノリについていけないといったところだろう。会場内は女性客が多くて意外。もちろん長髪に皮ジャンといういかにもという格好の連中も多い。スーツ族も結構いる。





開演時間を25分ほど過ぎてやっと客電が落ちる。メンバーがずかずかと入場。前述の通り、会場の入りはもの足りないのだが、それでもコアなファンばかりが集まっているのか割れんばかりの歓声が起こる。そして演奏スタート。マイクスタンドがステージの左右にも設置されていて、メンバーは右に左に動きつつ歌い、演奏する。曲は『Load』『Reload』からが中心と思われる。ほとんどMCもなく、ひたすら演奏を続ける。


たった4人なのにものすごい音量。途中の『Nothing Else Matters』ではb→g→gと1人ずつソロを演り、その後で曲がスタート。これカッコいい。がしかし、正直言ってもの足りない。VOXライヴやウッドストック94で観た限りの彼らのパフォーマンスは1曲1曲がそれぞれズシリと重く、それが絨毯爆撃のようにこれでもかと続くので観ていてものすごい充実感があり、圧倒されたものだが、目の前にしている演奏からはそれが感じられない。と思っているうちに本編終了。ここまで約1時間40分くらい。





当然アンコールを求める拍手が響き、ほとんど間を置かずにメンバー登場。そして、アコースティックを3曲披露する。3曲目の前にジェームスが『Stairway To Heaven』のイントロを弾き、個人的にはここで最も騒ぐ。でも、このアコースティック、別になくてもよかったなあ。特に見せ場や味があるようにも感じなかったし。


ここで通常のバンド体系に戻って再開する。これが、ここからが凄まじい。どうもこれまで何か奥歯にモノがはさまったようなことばかり書いてきたが、それを一挙に払拭するような『Master Of Puppets』のスタート。サビでは場内大合唱。そして『Enter Sandman』へと続く。曲が終わりそうになると別のキーでgのソロが始まって盛り上がり・・・というバンド得意のパターンで一挙に沸点に達する。後でWeb上でセットリストを確認したが、たった2曲しか演ってないとは思えないほどだった。そしてメンバーが一旦引っ込み、再び出てきてgのピックやドラムスティックをアリーナに投げ入れる。投げ続けているうちにアンコールを求める拍手が沸く。そして再びスタンバイ。これは果たしてハプニングなのかそれともお約束なのか。バンドは『Overkill』を演奏し、日本最終公演は終わった。このアンコールはやはり凄かった。トータルでは2時間20分というところ。





メタリカは、以前からずっとずっと観たかったバンドで、なのにここんとこずっと来日していなかったので、待ちに待ったライヴだった。私はメタルにはあんまり明るくないが、これをきっかけに以後メタル系のバンドにハマってしまうかもしれない。




(98.5.9.)



















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