The Rolling Stones 98.3.21:東京ドーム

ストーンズ日本最終公演を観るため大阪へ。実は"師匠"が昨年東京から大阪に転勤になり、東京公演は上京してきて一緒に観て、そしてお返しに?私が大阪に行くこととなった訳です。自身東京圏以外のライヴは初だ。


まず大阪ドームの印象から。東京ドームに比べて全体的に狭く、圧迫感を感じる。広さとしてはむしろ千葉マリンスタジアムのイメージに近い。師匠曰く、近鉄のフランチャイズなのだから普段の観客動員数を見込んで東京ドームより小さい作りにしたのだろう、とのこと。納得。1Fスタンドはグラウンドとあまり段差がなく、これは横浜アリーナみたい。両サイドのスタンド席は1Fと2Fの席数がほぼ同じに見える。私は3塁側の2F席で観ることとなったのだが、東京ドームの2F席よりもステージまで断然近く感じた。3F席、4F席もあって(東京ドームのバルコニー席のイメージ)そこは人影がパラパラ。円形の天井はまるで宇宙船のようだ。


きっと何度も足を運んでいるファンも多いのだろう。開演前に流す曲も毎日同じなので、『Breathe』『Be Here Now』の辺りで場内から拍手がわき起こる。次の曲の途中で客電が落ちる。私は16日で弾けて出し尽くしてしまったので、今回はじっくり見届け、聴き込む日に決める。





ハウリングや残響音が結構気になった。きっと席位置によって音の善し悪しがあるのだろう。客の盛り上がりは思ったよりよくない。大阪初上陸だからにわかファンも多いのか。ミックの「オオキニ」には大爆笑だった。日替わりはまずは『Angie』。これは必ず演るという確信があった。どうやらバンド側は日本人は『Angie』が気に入っていると思いこんでいるらしい。でも、世界中そうか。もう1曲は『You Got Me Rockin'』。アクセス不能で謎だったWebVoteは『Under My Thumb』が初日に続いて1位を獲得。カッコいい。ビデオ『Let's Spend The Night Together』のオープニングが頭をよぎる。そしてキースの日替わりは『Thief In The Night』だった。


何度見てもゾクゾクするバビロン橋がセンターステージへと伸びるシーン。そしてメンバーが橋を渡っていく。ここでの日替わりは『I Just Want To Make Love To You』だった。レコードに比べて随分テンポを落としてブルージーな感じだったので最初は何の曲かわからなかった。ずっと日本で演ってなかったので演らずじまいかと思ったが、最後の最後に解き放ってくれた。


さすがにセンターステージでの演奏に客のノリも急上昇。そして後は怒濤のヒットメドレーへ。『Honky Tonk Women』では毎度のように客席をスクリーンに映すのだが、なんとダッチワイフを片手に踊るお兄さんがいて、ドーム大爆笑。でも、この人考えたなあ。ラストの『Brown Sugar』終了後の挨拶ではKeithが猛虎のハチマキを締めていてこれも大爆笑。これが大阪のノリなのか・・・!?とにかくこれで全てが終わった。





昨年噂されていたドームクラスのバンドの来日がことごとく噂通りに実現しそれが同じ時期に集中してしまい、観る側としては嬉しいやら金が飛ぶやら仕事が圧迫されて忙しくなって大変やら、体調を崩すやら・・・。でも、勿論後悔なんてするはずがないし、どのライヴも素晴らしかったし、感動したし、替えのきかない思い出になりました。これにてドームツアー完結です。なお蛇足ですが、ビリー・ジョエル&エルトン・ジョンについては前述の金銭的都合、仕事との兼ね合い、体力面に加え、思い入れの度合いから見て手が回りませんでした。以上。




(98.3.22.)


















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