Bob Dylan Never Ending Tour 1994








1994年2月9日(水) 日本武道館

1. Jokerman 9. It's All Over Now,Baby Blue
2. Lay,Lady,Lay 10. Series Of Dreams
3. All Along The Watchtower 11. I And I
4. I Don't Believe You 12. Maggies Farm
5. Tangled Up In Blue Encore
6. Positively 4th Street 13. Man In The Long Black Coat
7. Tomorrow Night 14. It Ain't Me Babe
8. Mr.Tambourine Man

 当時の音楽雑誌を引っ張り出しセットリストを転記して見るにつけ、この頃の私はつくづく無知だったのだと思い知らされている。自身初の生ディランだったのだが聞き込みが足りず、その場でわかったのが3曲ぐらい(汗)。

このときは8年ぶりの日本公演で、ネヴァーエンディングツアーとしては初。直近のトラディショナルアルバム『Good As I Been To You』『World Gone Wrong』からはほとんど演奏されず、かといってベストヒットというわけでもない。つまりディラン初心者にはかなりキツい内容だった。しかし改めてこのセットリストを見るとヨダレものもいいところで、一見保守的なアーティストだとみなされがちのディランが、実は誰よりもラディカルであることを身をもって証明したライヴだった。











1994年2月20日(日) NHKホール

1. Jokerman 9. Don't Think Twice,It's All Right
2. You're A Big Girl Now 10. Series Of Dreams
3. All Along The Watchtower 11. I And I
4. Just Like A Woman 12. Maggies Farm
5. Tangled Up In Blue Encore
6. Knockin' On Heaven's Door 13. What Good Am I ?
7. Tomorrow Night 14. Blowin' In The Wind
8. Hard Rain's A-Gonna Fall

 追加公演にして来日最終。狭い会場と日曜日ということもあってか発売即sold outとなった。このときの来日公演は半分近くの曲が日替わりとなる構成。しかしその中でもこの日は他の公演と比べても内容をガラッと変え、序盤から往年の名曲を惜しげもなく披露したセットとなる。当然ながら場内のリアクションも良好。

8日のときは目を白黒させるしかなかった私だったが、この日の公演は楽しむことができた。また名曲中心という構成だけでなく、演奏の精度も増しディラン本人の情感こもった歌い方もビシビシと伝わってきた。ウィンストン・ワトソンのdsが印象的な『Series Of Dreams』はブートレッグシリーズで初めて世に出た曲で、このときのツアーでは中核を成していた。ラストは本公演唯一の披露となった『Blowin' In The Wind』。幕を引くにこれ以上うってつけの曲などなかったのではないだろうか。
















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