今年のサマソニの個人タイムテーブルは、とにかくマウンテンステージが多い。というわけで、お次はフランスはベルサイユ出身のフェニックス。個人的には2年前にライヴを観ているのだが、それは通常のライヴではなく、なんとクリスチャン・ディオールのパーティーで、当時バンドはセカンドアルバム『Alphabetical』をリリースしたばかりというタイミングだった。今回は、サード『It's Never Been Like That』リリースに伴うサマソニ参戦だ。
ステージには6人いて、キーボードが2人いるというのがミソだ。曲は基本的にはギター・ポップなのだが、その中にフレンチポップの淡いテイストも刷り込まれていて、このセンスが彼らの立ち位置を独特なものにしている(『Everything Is Everything』などその典型だろう)。キーボードによるメロディアスな旋律には心地よくさせられるし、かと思えばギターやベースが要所でソリッドにかき鳴らされて、彼らがライヴバンドでもあることを思い知らされる。ラストになると、ヴォーカルのトーマスは勢い余ってステージを降り、フロア前方のモッシュピットに突入してそこで熱唱していた。