バンドはなく、ステージにはマイクスタンドがぽつんとあるだけ。まもなくロディが登場したのだが、黒を基調とした衣装に身を包んでいて、その体型は崩れることもなくスリムなまま。そして風貌も、CDジャケットで見るのとまんま同じ。歳を取らんのか、この人は。さて演奏の方は、新曲やもっかの最新作である『Surf』からの曲などが序盤に披露。ソニックステージにおいて、アコースティックギターと歌だけのライヴを楽しめるというのは、とても贅沢なことかもしれない。終盤はアズテック・カメラ時代の曲が炸裂で、『Stray』に『The Boy Wonders』に『Oblivious』ときた。演っている本人も気持ちよさそうで、とてもいいステージだった。単独再来日希望かな。
ティーンエイジ・ファンクラブも、個人的に観るのはずいぶん久しぶりだ。バンドの方はフェスや単独で割とコンスタントに来日しているのだが、私が観るのは97年以来となる。序盤は爽やかなギターポップで、新譜『Man Made』からの『It's All In My Mind』などを演奏。しかし中盤以降はギターがノイジーになり、演奏そのものもエモーショナルになってきた。代表曲『The Concept』ももちろん披露し、曲を重ねるに連れて場内の密度がどんどん濃くなっていくような気がしていて、まさにTFCワールドと化していた。
曲間にメンバーがそれぞれ楽器を交換するが、リーが手にするのはいずれもアコースティックギター。MCはジョン・パワーが担当し、礼を言いつつオーディエンスとのコミュニケーションを図る。こんなテンポでライヴは進み、誰もが待ち望んでいたアンセム『There She Goes』も中盤辺りで披露された。私は彼らのライヴを40分ほど観て満足し、千葉マリンに向けて移動を開始した。