アルバムではツインのgと乾いたdsが印象的だったのだが、これがライヴになるとどちらも重厚さを増していて迫力倍増だ。圧倒的な量の音の洪水である。そして、不釣り合いにして微妙な味を見せるバグパイプを要した『Lowrider』 〜 『Shoots And Ladders』も演ってくれる。バグパイプの音色が美しい。地の底に差し込む一筋の光のようだ。新曲も何曲か演ったらしい。これらはバックの演奏よりもジョナサンのvoが前面に出ているように感じた。明らかに既出のアルバムの曲とは毛色が違う。サードアルバムは日本先行で発売されるが、これはバンドの初期の締めくくり的作品ではなく、次の段階へ進んだという作品なのではないか、と思った。
なんか客の盛り上がりも凄いな。私の隣には、私よりも明らかに年上と思われるお兄さん2人が、白無地のTシャツに2人並ぶと「Ian」「Brown」となるようにマジックで書かれており、背中には「I Love You」と書かれている。2人そろってタイミングを計ってジャンプしてる。凄い気合だな。私ならこんなむさい男2人(失礼)に「愛してる」なんて言われても気持ち悪いだけだが。シーホーセズのときも感じたのだが、こういう人たちにはやはりローゼズの解散って今でも受け入れられないのではないだろうか。だけど、現実にはローゼズはもう存在しないし、ジョンなりイアンなり、彼らの今のある姿に対して声援すべきだと必死に頑張っているのではないか。私は今でもローゼズのアルバムを1つの優れた作品として愛聴しているが。