すっかり陽が沈んだ夜の山中で、ウクレレの音色に浸るのも悪い経験ではなかった。ステージには機材らしい機材も特になく、ジェイクがひとりでウクレレを弾いていた。ほぼ1曲毎にMCを入れ、次に演奏する曲を紹介。シンディ・ローパーの『Time After Time』やジョージ・ハリスンの『While My Guitar Gently Weeps』、ビートルズの『Something』などを演奏してくれた。途中、実弟のブルース・シマブクロもアコギを抱えて登場し、兄弟セッションを披露。惜しむらくは、昨年大ヒットを飛ばし映画各賞を総ナメにした「フラガール」のテーマ曲が聴けなかったことくらい。
更に付け加えると、ステージ前の両サイドが柵で仕切られていて、その柵の中ではファイヤーダンスのパフォーマンスが繰り広げられていた。3人が交互に火のついた棒を振り回したり、持っている棒の本数をどんどん増やしていったりしていて、それをすぐ間近で観ることができた。小柄な女性もひとりいた。そしてステージだが、Rovoのメンバーをフィーチャーしたセッションを経て、スペシャルゲストとしてエゴ・ラッピンの中納良恵が登場。インストの曲だと思うが、中納は即興で歌詞をつけて歌い上げていた。すると今度はシアターをフィーチャーするようになり、タイジがリードヴォーカルを取って『One Fine Morning』を。タイジもヘヴンに魅せられたひとりであり、それが最終日の夜にこういう形でステージに立てているのだから、この人にとっても幸福な瞬間であるはずだ。