『The Circle』『You've Got It Bad』『Hundred Mile High City』『Profit In Peace』と、次から次へと出るわ出るわ。バンドがそのキャリアにおいて生み出し世に放ってきた数々の名曲たちは、時の移り変わりによって色褪せることもなく、2007年の今もなお、輝きを放っている。もちろん往年の名曲ばかりでなく、今年リリースされた新譜『On The Leyline』からの曲も披露されて、それらは名曲たちと違和感なく溶け込んでいる。途中機材が不調で耳障りなハウリングが響きライヴが中断しかけたのだが、その微妙な空気を振り払うように、サイモンが声のヴォリュームをひときわ上げて歌い出したことで難なく払拭された。やはり、この人たちはライヴ巧者なのだ。
そして、この場にいた多くの人が望んでいたクライマックスの瞬間が、最後の最後にやってきた。問答無用の『The Day We Caught The Train』で、骨太の曲が多いOCSにあって、この曲は穏やかに始まりプログレ的な旋律も備えるむしろ異色の曲である。がしかし、その中に凝縮された世界観はまさにタイムレスであり、コーラスはオーディエンスも参加しての大合唱となった。ライヴはここで終わってしまい、メンバーはあっさりとステージから引き上げ、アンコールの拍手もそこそこに客電がついてしまった。
とてもいいライヴだったが、欲を言えばアンコールで出てきてほしかったのと、もろスタイル・カウンシルという曲調の『Up On The Downside』が聴きたかった。ただ、その代わりと言ってはナンだが、『The Day We Caught 〜』を始める前にサイモンのMCがあって、そこでこの人は「See you soon...」と言っていた。ということは、近いうちに単独の来日公演が実現することを期待してもいいと思う。
グリーンステージに戻ってきた。時間的にはちょうど日没とシンクロし、そしてミューズが始まるというタイミングだった。彼らにとっては、2002年以来のフジ参戦である。がしかし、予定の時間になってもライヴは始まらず、結局25分遅れでスタート。このときになるとすっかり陽は落ちていて、その中を3人が登場。オープニングは『Knights Of Cydonia』で、スクリーンには特殊効果が施されたマシュー・ベラミーが映し出されていた。