時間になりSEが鳴り響いたところで、場内からは怒号とも悲鳴ともつかぬ歓声があがった。そんな中で、メンバーがステージに姿を見せた。今回は、キーボードこそオリジナルメンバーではないが、それでも立派なクーラ再結成だ。ライヴは『Sound Of Drums』でスタート。クーラ復活を高らかに宣言!という勢いはなく、緩めの出だしだ。以降もこれぞクーラという曲ではなく、どちらかと言うと地味な曲が続き、観ている方は弾けたいが弾けられないという、じらされ感に襲われる。新曲も恐らく何曲か演ったはずだが、これというキラー・チューン的な曲は見当たらなかった。
中盤での『Grateful When Your're Dead』が、まずハイライトとなった。しかし、この曲はジーヴァズ時代にもライヴで演奏されているので、個人的にはさほどの感動はなかった。まだまだアレやソレがあるでしょ、と、そのときが来るのを待ち構えていた。そして、「そのとき」は終盤に訪れた。まずは、ディープ・パープルいやジョー・サウスのカヴァーである『Hush』。更に、追い討ちをかけるように『Hey Dude』だ。クリスピアンが半身になって前かがみになりながらギターをかきむしり、立ち上がると上体を前後に揺らしながら熱唱した。前者は、クリスピアンが90'sのアーティストでもカヴァー能力の高さが秀でていることを証明する曲であり、後者はバンドを代表する決定的な曲だ。