果たして、今年発表された新作『カサノヴァ・スネイク』は、そうした私の不安を軽く乗り越え、ミッシェル健在を強く打ち出して見せた。そしてこの日のライヴも、言うまでもなく『カサノヴァ・スネイク』からの曲が中心になって進む。その象徴とも言えるのが、先行シングルだった『GT400』。ミディアムテンポの曲調は一見肩透かしで物足りないが、こういうカッコよさもあるんだぜ、と言っているようで、噛めば噛むほど味が出るような不思議な魅力を備えている。『Get Up Lucy』『G.W.D.』『Free Devil Jam』等のアグレッシブな曲にも少しも劣らない凄みを帯びているのだ。