Summer Sonic 2005 Summary サマーソニック2005を総括する







 東京と大阪の同時開催という形式を取り、今年で6回目となるサマーソニック。私は2年ぶりの参加で、東京会場に足を運んだ。チケットは2日目が早々に売り切れ、そして1日目も開催前日に完売。フェスバブルを象徴するような状態になった。ここでは私の独断と偏見により、会場や仕切りなど、良かった点と改善すべき点を列挙してみる。

1. 会場 千葉マリンスタジアム/幕張メッセ
2. 仕切り 主催者の手際はよかったのか
3. ショップエリア 食事やグッズ売り場はどうだったのか
4. コスト チケット代や交通費について
5. ラインナップ サマソニ史上最大の充実ぶり
6. トータル 全体としてどうだったか、そして来年に向けて












1. 会場 千葉マリンスタジアム/幕張メッセ

 まずはインドア。今年は幕張メッセの1番ホールから8番ホールまでをぶち抜きで確保。4つのライヴステージのほか、物販、食事エリア、お笑い芸人のパフォーマンスステージ、NBAのアトラクションなど、さまざまな催しが行われた。ではあるが、入場者数が多かったこともあり、場内は息苦しく、圧迫感ありありで、快適とは言い難かった。それは特に、最も小さいアイランドステージにおいて顕著になり、Zazen Boysのときには入場規制を敷くことができず混乱を招くことに。そもそも、ライヴハウス規模の小さなステージをフェスにおいて設置する意味はあったのだろうか。


 アウトドアの方は、千葉マリンスタジアムは例年通りだが、昨年から始まったビーチステージのほか、新たにHMVダンステントが設置され、フェスとしての幅を広げた。









2. 仕切り 主催者の手際はよかったのか

 フジロックほどではないにせよ、開催に関するもろもろのアナウンスが早め早めに行われ、またテレビでの特番もあり、参加する側としては予定が立てやすかった。


 現地での仕切りだが、チケットとリストバンドとの交換は数箇所に分散されて、それぞれスムーズに行われた。一昨年のときは、インドアの各ステージに入場するときにも荷物チェックがあったのだが、今回それはなくなり、千葉マリン/幕張メッセに入場するときのチェックのみとなった。あんなチェック、意味ないしな。しかし千葉マリンでは、相変わらず朝イチだけ強制的にグラウンド内に通され、スタンド目当ての人でもグラウンド持込禁止のものはチェックされてはじかれるという、訳のわからないことをやっていた。直す気はないのか。


 そして初日の午後、アイランドステージでトラブル発生。Zazen Boys待ちの客が既にステージフロア内にすし詰めになって陣取っており、そこへ更に入場せんとする客が数多く詰め掛けて混乱状態となり、ライヴが全く行われないままステージ進行が中断されてしまった。客はいったん全員外に出されることとなり、進行は2時間遅れで再開することに。私もこのとき早めにフロア入りして待っていたのだが、本来ならバンドが演奏していたであろう時間をまるまる待たされて、あげくに中断という無様な仕切りに、怒り心頭だった。会場の項では事前の見通しの甘さについて触れたが、ここでは当日すべきこととして、なぜ入場規制を手早く行い、ライヴを予定通りにスタートさせることができなかったのかを問いたい。私は自分の次の予定に沿って行動したため、結局Zazen Boysを観ることはできず。


 仕切りの悪さは今やサマソニ恒例、いや伝統と言ってもいいくらいだが、こんなことが恒例や伝統になるということは、毎年開催しているにもかかわらず、ちっとも学習していないということだ。プロとして、恥ずかしくないのだろうか。









3. ショップエリア 食事やグッズ売り場はどうだったのか

 インドアは幕張メッセ内に集結し、相当数の出店が立ち並んでかなり充実。座席もかなり用意されていた。アウトドアは、千葉マリンスタジアム常設の売店やレストランが稼動し、またスタジアム近辺にも出店が並んでいた。500ミリペットボトルの値段がぼったくり価格なのは予想がついていたし、また実際その通りだったので、個人的にはあらかじめ買っておいたペットボトルを持参し、飲用した。


 グッズ販売については、 オフィシャルグッズの売り場は数箇所に分散され、アーティストグッズは出演ステージに隣接する売り場で販売という形が取られた。個人的には、初日午前にインドアの売り場で、2日目朝にアウトドアの売り場で、それぞれ購入したのだが、ここでは仕切りにもそれほど問題はなく、また思ったほど混まなくて、極端に長い時間並ばされることなく購入できた。








4. コスト チケット代や交通費について

 1日券13,000円、2日通し券24,000円。内容が豪華になり、ヴォリュームも相当増してきただけに、それはチケット代にも跳ね返っている(2年前は通し券23,000円だった)。しかしそれでも2日目はかなり早くに売り切れ、そして初日も開催前日に売り切れが発表。つまり、今年は当日券が一切販売されなかった。私は今年、プロモーターの会員先行で2日通し券を1,000円引きで購入した(2年前は2,000円引きだった)。








5. ラインナップ サマソニ史上最大の充実ぶり

 ラムシュタインを始め、いくつかのキャンセルがあったのは残念だったが、総合的に見て今年は文句なく豪華だったと言えよう。オアシスにナイン・インチ・ネイルズという、強力なアウトドアヘッドライナー。ラーズやブラック・クロウズといった復活組。サブウェイズやアザーズを始めとする新鋭。パブリック・エネミーを始めとするヒップホップ勢。ディープ・パープルのような超ヴェテラン。ウィーザーやティーンエイジ・ファンクラブといった実力派など、非常に充実していた。


 今年新譜をリリースし、ツアーに力を入れようとするアーティストをいいタイミングで起用できたこと、またもともと実力がありながら、ここ数年目立った活動をしていなかったアーティストを日本に呼んで来たことなど、とてもよかったと思う。


 ただそれだけに、どうしてもバッティングというのが免れず、観たいアーティストがかぶってしまってどちらかを選択しなくてはならないという悩みも、いくつかの場面では強いられた。また、音楽性から来る「流れ」重視だったのかもしれないが、ラーズのトリやエコー&ザ・バニーメンのマウンテンステージ出演など、出演順や出演ステージを考え直した方がよかったのでは?という部分もあることはあった。








6. トータル 全体としてどうだったか、そして来年に向けて

 今回「も」と言わなければならないのが非常に残念だが、アイランドステージにて仕切りのひどさが露呈した。仕切りの悪さは第1回からそうなのだが、こういうことが是正されずいつまでも繰り返されている限り、サマソニをフェスティバルとしては支持できない。


 会場については、メッセをぶち抜きで使ったというアイディアはよかったと思うが、それでも人が多すぎて快適な空間にはなりえなかった。アウトドアもステージを増やしてはいるが、このように拡大ばかりを追い求めて快適さが失われるのは、参加する側としては、体力的はもとより精神的にキツい。集客できていることは喜ぶべきことなのかもしれないが、集客を絞る、つまりチケットの売り切れを宣言する時期を見極めることにも、神経を注ぐ必要があるのではないだろうか。





















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