そして、クライマックスは終盤にやってきた。現在の彼女の代表曲となっている『I Wish I Was A Punk Rocker』を、サンディはアカペラで歌い始め、この出だしのところだけで場内は大きくざわついた。ストリートを歩きながら歌うという、この曲のPVもかなりのインパクトがあった。がしかし、ナマの実物が放出するエネルギーの大きさは更に巨大で、小柄な女性が発しているとは思えないほどエモーショナルだった。ここまでがそうだったように、この曲においても要所要所でクラップハンズとなり、彼女自身もそれを楽しみ、それにノセられるようにして歌い上げていった。PVでは中盤からバンドモードへとシフトしていくのだが、この場ではドラムビートが入っただけで、ほとんどアカペラのままで彼女は歌い切ってしまった。その思い切りのよさがまたよくて、何年か先には、現在のシェリル・クロウのような存在になっているのではと思えてきた。