Fuji Rock Festival'06/Day 0 前夜祭(Flogging Molly)







自宅を出たのは、午後2時過ぎだった。高速を突っ走り、夕方6時半頃に苗場の宿に到着。荷物などを部屋に入れてひと休みした後、早速会場まで様子を見に行ってみる。場内駐車場がガラガラなのを目の当たりにし、今年は去年より人が少ないのかなと想像した(実際は、駐車場の場内場外の割り当てが去年までと変更になっただけのようだった)。オフィシャルグッズ売り場は昨年に続いて前日販売を始めていたが、既に長蛇の列ができていたためスルー。なので、まずはチケットをリストバンドに交換し、入場ゲートをくぐってオアシスエリアへ。





オアシスでは、前夜祭に先駆けてやぐらを中心とした盆踊りやプレゼントなどのイベントが行われていた。その脇を通り過ぎ、まずは腹ごしらえ。長蛇の列ができている出店もあれば、割とすんなり買えるところもあって、そんな中から石焼き釜を持ち込んでいるピザ屋さんでピザとワインを買い、3年前から常備している折り畳み式の椅子を広げて食べた。食べている最中に時間が8時になり、花火が上がった。今年もフジロックが始まったのだ、1年ぶりにここへ帰って来たのだと実感する。


レッドマーキーでは前夜祭が始まり、大勢の人がどっと押し寄せた。まずはDJから始まり、ライヴとDJが交互に行われるという、毎年お馴染みの構成になっていた。腹ごしらえが済んだ後、マーキーにいざ突入。DJが持ち時間分のプレイを終えてステージから退こうとしたときに、なんと日高社長が現れて挨拶を。10回目が開催出来て嬉しいというようなことを言っていて、10周年それがどうしたとメディアにはさんざん言っていたのに、日高社長自身もやはり感慨深いものがあるのだと感じた(当たり前か)。さて、その日高社長のナビゲートによって登場したのは、フロッギン・モリーだ。


ロサンゼルス出身ながらもともとはアイリッシュだそうで、そしてバンドは大所帯。ギターやベース、ドラムといった生楽器はもとより、バイオリンやアコーディオン奏者などもいて、とにかく音量と音圧が凄まじい。フロントマンである、メガネの人のヴォーカルもエモーショナルだ。曲調がジャム系ということもあり、オーディエンスの熱狂ぶりも尋常ではない。そして、ふと気づいた。前夜祭は、さあこれからフジロックが始まるんだ、このときを1年間待っていたんだというオーディエンスの「気」が充満していて、それが一気に爆発する瞬間なのだと。ここでのフロッギン・モリーもそれを敏感に感じたと見え、予定時間をオーバーするくらい頑張ってくれた。





この後再びDJプレイが入り、そして少年ナイフの番に。しかし、ライヴの前にライターの花房浩一さんがステージに現れ、フジロックの新聞を作るのでその写真を撮りたいと言い、ステージからオーディエンスの写真を撮影した。そしてフジロック終了後、新聞は「FUJIROCKERS EXPRESS」となって刊行され、一部のレコードショップに置かれ、またfujirockers.orgでも希望を募り、抽選の上当選した人に配布された。私はレコードショップでこの新聞を入手したのだが、このときの写真は2~3ページに見開きで使われていた。みんな満面の笑みを浮かべて両手を挙げていた。私自身はこの写真には写ってはいないが、後方で一緒に両手を挙げていた。


そして少年ナイフだ。何度かフジに出演しているバンドだが、私が観るのは実は今回が初めてだ(今年はサマソニへの出演が決まっていたので、フジは前夜祭参加という形になったのだろう)。なんでも今年結成25周年だそうで、しかしそういうキャリアの厚みや重さを感じさせない、コンパクトで軽快でポップな音を発していた。カート・コバーンに愛されたのは、気取らず飾らず、だけどたくましい彼女たちのたたずまいであったのではと、想像をめぐらせた。





前夜祭はなおも続き、トリはクーパー・テンプル・クロウズが務めたそうだが、私個人は少年ナイフを途中で切り上げて、会場を後にした。この後の3日間に備えて体力も気力も温存するためだ。がしかし、深夜1時頃に寝床につくも、どうしたことかなかなか眠れない。寝つきがよくて即効で眠りに落ちるのが大得意なはずの私なのに、結局寝たのは朝5時頃だった。ガラにもなく興奮していたのだろうか。


(2006.8.23.)
















Next(Day1-Vol.1)





Copyright©Flowers Of Romance, All Rights Reserved.