Fuji Rock Festival'05/Day 3-Vol.2 Aqualung/The Futureheads/Doves







レッドマーキーでアクアラングのライヴを観る。いちおうバンド編成になっているが、前面に出ているのはマット・ヘイルズのピアノだ。弾きながら歌っていて、その音色には透明感があり、心地よさを感じる。ではあるが、この心地よさがなんだか中途半端で、昼のマーキーは逆に似合わないと思った。ホワイトとかヘヴンとかオレンジコートといった屋外ステージでの方が、より音が通って心地よさが増したのではないだろうか。


そのままマーキーに居残って、今度は新鋭フューチャーヘッズを観る。昨日登場したギャング・オブ・フォーのアンディ・ギルがプロデュースしたことも話題のひとつで、そういう情報が頭にあるからなのか、ギターやベースのリフがどことなくギャング・オブ・フォーっぽい気がする。メンバーには若さよりもふてぶてしさの方が漂っていて、妙な自信が伝わってきた。ヒット曲『Decent Days And Nights』を中心に、場内も熱狂していた。





ホワイトに向けて移動を始めたのだが、オアシス内で黒い格好をした人を見かけた。どうやらアーティストっぽくて、サインを求められたり一緒に写真を撮ったりしている。よっく見ると、なんとPantaだった!個人的には頭脳警察もしくはPantaがフジロックに出演してくれるのをずーっと願っていて、実際フジの空気には合うと思っているのだが、それは今年も叶わなかった。それなのに、まさか当人たちが苗場まで来ているとは。たまらず握手を求め、「来年出てください!」と言ってしまった。後になって、なぜPantaが来ていたのかをいろいろ考えた。ホワイトに出演していた、ソウル・フラワー・ユニオンを観に来たのではないかという考えにたどり着いた(頭脳警察のベーシストJIGENは、ソウルフラワーのベースも兼担している)。しかしもっと後になって、ドラゴンドラの頂上でライヴをしていたことを知った(飛び入りだったのかな?)。





ホワイトステージでダヴズを観る。3年前のフジにも出演しているが、そのときはゴメスとバッティングしていて、私はゴメスの方を観ていた。つまり、観るのは今回が初めてだ。初期2枚のアルバムを聴いた限りでは叙情派ロックバンドという佇まいで、メロディーの美しさが売りだと思っていたのだが、意外やこの場ではビートにメリハリがあって、幾分かパワフルにも見て取れた。10月の単独再来日が決定している。


レッドマーキーに舞い戻る途中、グリーンステージを通過。大御所ビーチ・ボーイズがライヴ中で、『Kokomo』『Sloop John B.』『Wouldn't It Be Nice?』『California Girls』と、耳慣れたヒット曲を次々に連発。今やオリジナルメンバーはマイク・ラヴひとりだけだが、大所帯のバンドを率いてそれなりのライヴをやってくれていたようだ。


(2005.8.19.)
















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