私はコーネリアスのライヴを観るのは初めてで、音を聴くのもソロデビュー作の『The First Question Award』以来のこと。このときはさすがにまだフリッパーズの影を引きずっているところがあったのだが、それ以降はデジタル志向が強まった様子。また活動の場を日本のみならず海外にまで拡大し、そして成功を収めてきた。その波及効果として、名だたる洋楽アーティストたちから、リミックスを依頼されるようになったのだ。
そして再び私とコーネリアスを結びつけたのは、4月に観たアート展だった。もともと椎名林檎の写真目当てだったのだが、ここにコーネリアスの『Point Of View Point』のPVを流すブースもあった。PVは首都高やゆりかもめを疾走する映像に曲がシンクロした、とても気持ちのいいものだった。アルバム『Point』は昨年秋にリリースされているが、この作品は音だけの世界というより、映像を伴ってこそその真価を発揮するのではないかと、このときに思った。
ライヴは、その『Point』からが中心となっている様子。もちろん小山田圭吾がフロントだが、バンドとしてはかなりの大所帯。そしてステージ後方には、巨大なスクリーンが。これが曲のイメージに合わせるようにして次々に移り変わる。サッカーをモチーフにした映像もあって、キャプテン翼のアニメも流れたりした。私は間に合わなかったのだが、冒頭は前記の『Point Of View Point』で、スクリーンには首都高の映像が流れたとのことだ。