Fuji Rock Festival'02/Day 0 前夜祭







国内最大の野外ロックフェスティバルとして始まったフジロックも、今年で早6年目。昨年は海外のフェスにもひけを取らない豪華ラインナップで、延べ7万9千人の人が集まったそうだ。さて今年だが、個人的には楽しみな顔ぶれが揃った。思い入れの強いアーティストの再戦や、初めて観るアーティストなどで、3日間で会場内をあちこち行ったり来たりすることになりそうだ。








毎年のようにクルマで自宅を出発し、関越道を通って苗場に到着。まずはホテルにチェックインするが、ここで時刻が午後8時となり、前夜祭開始を告げる花火が上がった。部屋に荷物を置いて少し休み、会場に向かう。昨年から前夜祭期間中でもチケットとリストバンドの交換を受け付けるようになり、今年もそれを利用することにした。同じ思惑の人が去年より増えたと思われ、10分ほど列に並ぶ。やがて自分の番となり、チケットを渡し、左手にリストバンドをつけてもらった。今年はの色はブルーだ(3日通しのやつ)。そして、首から提げるプログラムを受け取る。


ゲートをくぐる。ついに、1年ぶりに帰って来たんだ。空は雲が立ち込め、霧雨が降っている。しかし合羽を着るほどでもなく、むしろ気持ちがいい。トイレの前を通過。昨年までとは少し配列が変わっていた。グリーンステージの方にはまだ立ち入れないが、ライトがいくつか光っているのが見えた。明日以降の3日間に備え、作業をしているようだ。


ショップエリア"オアシス"は、早くもにぎわっていた。手前に総合案内のテントがあり、前夜祭のスペシャルゲストがモンゴル800であると発表。その他、キャンセルになったアーティストや、時間の変更などについて告知がされていた。他にはスポンサーのテントやネットカフェなどが並び、今年も充実しているようだ。まずは腹ごしらえをしなくてはと思い、札幌ラーメンを食べた。このテントは、どうやらライジングサンにも参加するようだ。





レッドマーキーでは、前夜祭のライヴが既に始まっていた。覗いてみると、初日のホワイトステージにも出演するマヌー・チャオのライヴの最中だった。8人から9人編成の大所帯で、そして異様なまでに高いテンション。オーディエンスもお祭り騒ぎ状態だ。そして予定時間になってもライヴは終わる気配を見せず、結局20分程度押した様子だ。


DJプレイを間にはさんで、モンゴル800登場。インディーレーベル所属ながらいきなり大ヒットを記録し、一躍その名を知られることになった3人組だ。この春にはグリーン・デイのライヴのオープニングアクトも務めたし、当然ながらメディアの露出度も高い。で、果たしてその音楽性と演奏力は・・・?音はヘヴィー・ロックながら、かなりメロディアスで耳当たりがいい。所属がインディーなだけで、貫禄は最早メジャーだと言ってもいい堂々たるもの。だけど個人的には、あまり興味が持てなかったというのが正直なところだ。良くも悪くもインディー臭さがなくって、それがちょっと物足りないのだ。





モンゴル800のライヴは途中で切り上げ、すし詰めの人垣の間を縫って外に出た。すると、なんと雨が降っている。先ほどまでの霧雨と違い、このままでは体が濡れてしまう。マーキー内がすし詰めだったのは、ライヴ見たさだけではなく、雨をしのぐために人が集まったためでもあったようだ。まさかこんなに早く使うことになろうとはと思いつつ、合羽を取り出して身につけた。ゲートの前を通る頃、洗剤のCMで使われていた曲『あなたに』の、サビが聴こえてきた。


(2002.8.5.)
















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