Fuji Rock Festival'01 Day 3-Vol.1 Thin Man/Brahman/Dry & Heavy







ここまでの2日間は比較的涼しくて過ごしやすかった。が、3日目に来て例年通りの暑さが復活。黙ってじっとしていても暑く、汗が噴き出す。朝10時半前、グリーンではこの日レッドマーキーに出演するティーガン&サラがアコースティックで2~3曲演奏。彼女たちはカナダ出身の双子姉妹で、ニール・ヤングに見出されて活動を開始したのだそう。今回のフジロックも、ニールのたっての希望で出演となったのだそうだ。グリーン~女性アーティスト~アコースティックといえば、去年はジェス・クラインというアーティストが何度か歌っていたっけな、と思い出す。


この日のレッドマーキーは痩人(Thin Man)がトップバッター。昨年も出演している中国のバンドだ。演奏は思ったよりハードでソリッド。ヴォーカルが中国国旗をかぶりながら歌い、となかなか情熱的。しかしまだ時間が早いので、オーディエンスはまばらだ。マーキーのステージを2年連続で務めたのだから、今度はもう屋根のないステージに出演してもいいのでは、と思う。





さてグリーン。さすがに初日や2日目に比べると人が減ったように思えたが、それでも去年やおととしを考えればかなりの人の数だと思う。そしてステージ前にもたくさんの人が集結している。集結させた張本人はブラフマン。彼らもフジロック出演暦があるが、私が観るのは今回が初めてだ。


『deep』を始めとするヘヴィーでラウドな音の洪水で場内はタテノリ。特別派手なステージアクションはないが、ただ音と演奏のみでオーディエンスの体を動かす。前夜祭のブン・ブン・サテライツから始まって、2日目のナンバーガールやスーパーカー、更には'99に出演したハイスタンダードのライヴを思い出しながらブラフマンとそれに酔いしれるオーディエンスを観る。こんなことを思うの今更なのかもしれないけど、日本のロックもついにここまで来たんだよなあ、としみじみしてしまった。





続いてのドライ&ヘヴィーは、オーディオアクティヴのドラムとベースの人が中心になって結成された、なかなかユニークなバンドだ。レゲエを基調としながらもがちゃがちゃしたにぎやかな音で、曲によりヴォーカルが入れ替わる。このがちゃがちゃぶりは、しかし場を沸かせるにはうってつけなのだろう。・・・なのに、メンバーのひとりが脱退するとのことで、ライヴの最後に解散を表明。あらら。午後、オアシスでヴォーカルの女性を見かけたけど、ふっきれたようなさっぱりした表情に見えた。


(2001.8.6.)
















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