Fuji Rock Festival'01 Day 2-Vol.2 Juno Reactor/The Cooper Temple Clause







主催者が自分でライヴを見てこいつらが本物だと判断すれば、メジャーであろうがなかろうが、日本でCDがリリースされていようがいまいが連れてきてライヴをさせる。これがどうやらフジロックの基本コンセプトのひとつのようで、会場が苗場に移った辺りからこうした動きは顕著になってきている。実際フジロックでナマを観たことがきっかけとなってそのバンドのファンになる人も少なくないようだし、バンドにしてみればいっぺんにたくさんのオーディエンスに自分たちの音楽をアピールできる格好の機会になる。最近は日本の音楽メディアも「フジロックで出演した~」という引用句を用い、アルバムをリリースするケースが増えてきているようだ。





グリーン2バンド目のジュノ・リアクターは、開催前日まで伏せられていた初日フィールド・オブ・ヘヴンのスペシャルシークレットとしてトリを飾った。そんなにもったいつけるほどスゴイ連中なのかと、このバンドを全く知らない私は思ったのだけれど、それは正しかったということをこのすぐ後に思い知らされる。


まずはステージ後方にDJブースが登場し、プレイが始まる。このままかと思ったら、アフリカ民族のようないでたちをしたメンバーが登場。パンフによるとメンバーは3人ということになっているが、サポートもいるのかそれよりも人数が多い。コンゴをぱかぱかと叩きアフリカンビートが広がる中、DJプレイはいよいよ冴えを見せ始め、更にギターまでガンガンに弾き始める。なんなんだこの音は。不思議だがとても魅力のあるビートに吸引されるようにして、ステージ前はまたすごい人が集中し出している。


更にはステージパフォーマンスも凄い。両手を振ってオーディエンスをあおり、「ジューノ!リアークタ!」を連呼。演奏が続く中、メンバー2人のペアによるバック転やバック宙や肩車がポンポン飛び出し、ひとりがジャンプしてもうひとりの頭上を飛び越えたり、肩車の状態からターンしたり、とあり余るエネルギーをこれでもかといわんばかりに放出している。おととしのトドスといい、去年のオゾマトリといい、フジロックはほんとにすごいライヴを演るバンドを連れてくる。





豪華ラインナップは、何もグリーンやホワイトに出演する大物どころばかりではない。今年はニューカマーも粒が揃った。初日のガーリング(私は未見)やモ・ソリッド・ゴールド然り。そしてクーパー・テンプル・クロウズ然り。本国でもまだアルバムリリース前で、しかしミューズのオープニングアクトを務めるなどして既に上々の評判を得ている様子だ。


ヴォーカルはタンバリンを手に歌うが、そのタンバリンはリズムをとる楽器としてではなく、ステージアクションのための武器と化している。始まって早々、ドラムセットの台に叩きつけ、粉々に飛び散らせてしまう。態度はどこかふてぶてしい。オレたちは今の状態に満足していない、必ず成り上がってやるんだ、というギラギラした野望が見え隠れする。


音の方はギターが基調になっていて思ったよりハード。メンバーは6人で、キーボードやエフェクターを操る金髪の兄ちゃんがサウンド的にキーパースンなんだろうな、と思っていたら、なんと曲によってシャッフル。ベースがキーボードを操ったり、ギターがリードヴォーカルを取ったり、と、柔軟で変幻自在。この動きに、去年観たタヒチ80を思い出す。オーディエンスのノリもすごく、まさかのダイヴまで連発だ。


(2001.8.4.)
















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