『Bone Machine』『Gigantic』『Where Is My Mind』など、キャリアを通じてもバンドの顔足りえている曲を多数収録。どの曲も初期衝動に富み、疾走感溢れていて、ファーストアルバムにしてピクシーズのスタイルは既に完成されている。『Cactus』は、後にデヴィッド・ボウイがカヴァー。現在のCDパッケージでは、後半にファーストミニアルバム『Come On Pilgrim』が収録されている(『Caribou』以降の8曲)。
『Debaser』やナンバーガールもカヴァーした『Wave Of Mutilation』、そして『Here Comes Your Man』に『Monkey Gone To Heaven』と、前作に少しも劣らない密度と勢いを誇った曲を多数収録。ピクシーズの曲は基本的に短い曲ばかりで、技術的にも凝ったところが見られないシンプルさだが、このシンプルさの中に凡百のギターロックを凌駕したギターロックのスタイルがある。
5年間という短い活動期間ではあるが、今作以降が「後期」ピクシーズということになろうか。前2作では荒々しさが前面に出ていたが、今作では『Allison』『Dig For Fire』に代表されるように、ポップで耳当たりのいいサウンドに移行した感があり、ブラックとキムのツインヴォーカルが一層冴えが際立つようになってくる。2004年以降の再結成ツアーでは、今作からはなぜかあまり演奏されていない。