メロディーラインの美しさはレディオヘッドやトラヴィスを彷彿とさせるが、全体的に音作りが素朴かつしっとりしていて、小さくまとまりすぎているきらいがある。ではあるが、早くも『Shiver』『Yellow』といったアンセムを輩出しているところに、ポップセンスの良さを感じさせる。『Everything's Not Lost』の後には、シークレットトラック『Life Is For Living』が収録されている。ラスト2曲は、日本盤オンリーのボーナストラック。日本盤がリリースされる直前に、サマーソニックで初来日を果たしている。
タイトルを直訳すると「頭に血が上る」なのだが、邦題は「静寂の世界」。前作とそのツアーにおいて、UKの多くのバンドが挑戦するも果たせなかったアメリカでの成功を収め、それがいいきっかけになったのか、今作では勢いが増しパワフルになり、スケール感も出てきた。更には『In My Place』『Clocks』という決定的な曲を生み出し、2000年代のUKバンドの筆頭格に躍り出た感がある。この年の暮れ、東京で一夜限りのショウケースライヴが行われている。
Live 2003
Sales Date:2003.12.
Produce:Paul Hicks、Sarah Layish Melamed、Daniel Green
リリースされるやいなや世界各国でチャート1位を奪取した大ヒット作で、2005年の頂点に立つ作品と言っても過言ではない傑作。前2作に比べピアノの旋律が控え目になり、代わりに全編に渡ってギターのリフが輝きを放つ。スケール感が一層増す一方ポップでキャッチーでもあり、『Speed Of Sound』というキラー・チューンも備える。『Talk』でクラフトワークの『Computer Love』のメロディを拝借しているのはご愛嬌。『Low』には、なんとブライアン・イーノがシンセサイザーで参加している。ジャケットの中心部に書かれている不可思議な記号のようなものは、「ボーコード」という昔のテレックスの標準文字コードを使って「X&Y」を表現している。