Prince Discography Album 90's ~ Now

Graffiti Bridge
Sales Date:1990.8. 1. Can't Stop This Feeling I Got 10. Tick, Tick, Bang
Produce:Prince 2. New Power Generation 11. Shake!
3. Release It 12. Thieves In The Temple
4. The Question Of U 13. The Latest Fashion
5. Elephants & Flowers 14. Melody Cool
6. Round & Round 15. Still Would Stand All Time
7. We Can Funk 16. Graffiti Bridge
8. Joy In Repetition 17. New Power Generation (Pt II)
9. Love Machine

 『Purple Rain』の続編映画とされる、同名映画にシンクロした作品(またも興行的には惨敗)。プリンス本人以外にも、復活したザ・タイムや当時は新人だったテヴィン・キャンベル、更にはファンクの大御所ジョージ・クリントンなど、オールスターキャストを動員。個人的には『Around The World ~』の続編的作品だと思っていて、「誰もが求めている」のが「階段」=『The Ladder』から「橋」=タイトル曲へと移り変わり、プリンス自身のイノベーションも収束する時期になったことを思わせる。『New Power Generation』は、次作からバックバンドの名前になった。







Diamonds & Pearls
Sales Date:1991.10. 1. Thunder 8. Walk Don't Walk
Produce:Prince & The
New Power Generation
2. Daddy Pop 9. Jughead
3. Diamonds And Pearls 10. Money Don't Matter 2 Night
4. Cream 11. Push
5. Strollin' 12. Insatiable
6. Willing And Able 13. Live 4 Love
7. Gett Off

 かつてのレヴォリューションは男女も人種も混合だったが、ニュー・パワー・ジェネレーションは、黒人ラッパーなどを要したファンク~ブラック色が濃い新バンドだ。サウンドの方もブラック色がにじみ出ていて、なおかつポップ。音が軽くなったと思われがちだが、イノベーションとポップミュージックのバランスが取れた作品として、そのクォリティは少しも落ちていないと感じている。『Cream』はシングルで全米1位を獲得。『Strollin'』『Willing And Able』『Money Don't Matter 2 Night』の3曲は、90年の来日時、公演の合間を縫ってレコ−ディングされた。







(Love Symbol)
Sales Date:1992.10. 1. My Name Is Prince 10. The Continental
Produce:Prince & The
New Power Generation
2. Sexy M.F. 11. Damn U
3. Love 2 The 9's 12. Arrogance
4. The Morning Papers 13. The Flow
5. The Max 14. 7
6. Segue 15. And God Created Woman
7. Blue Light 16. 3 Chains O' Gold
8. I Wanna Melt With U 17. Segue
9. Sweet Baby 18. The Sacrifice Of Victor

 「オレの名前はプリンス、オレはファンキーなのさ」と堂々と歌われる冒頭『My Name Is Prince』からの前半部はファンキーな曲が並ぶが、しかし後半『7』以降はドラマティックな展開を見せ、聴く側にも緊張感が走る。イノベーションとポップミュージックとの融合は、前作以上に成果を挙げた。ジャケットやPVには、以降公私共にプリンスにとって重要な存在となる、マイテ・ガルシアが登場。この後プリンスは、レコーディングの休止及び改名を宣言。男女の記号とラッパ(=音楽を象徴している)が混合した、読み方不明の例の記号になった。







Come
Sales Date:1994.8. 1. Come 6. Race
Produce:Prince 2. Space 7. Dark
3. Pheromone 8. Solo
4. Loose! 9. Letitgo
5. Papa 10. Orgasm

 レコーディング休止や改名といった騒ぎは、ワーナーとの確執が原因のようだ。ペイズリーパークレーベルは閉鎖され、今作の名義は「Prince 1958 - 1993」に。つまりは遺作という意味合いなのだろうが、プリンスの終わりであると同時に、例のマークになってからの新たな始まりでもある。そしてその出来は、『Parade』と並ぶ密度の濃さ。11分オーバーの大作であるタイトル曲に始まり、ある意味究極の表現と言える『Orgasm』まで、縮小されたニュー・パワー・ジェネレーションを従えてはいるが、プリンス自身の個性がにじみ出ている。







(Black Album)
Sales Date:1994.12. 1. Le Grind 5. Bob George
Produce:Prince 2. Cindy C. 6. Superfunkycalifragisexy
3. Dead On It 7. 2 Nigs United 4 West Compton
4. When 2 R In Love 8. Rockhard In A Funky Place

 本来は87年の暮れに発売される予定だったが、暗すぎると判断したためとか、ワーナーがクリスマス商戦にマドンナの作品を優先させようとしたのに激怒したとか、諸説流れる中で結局中止に。それが7年後になって、初回限定生産という形ながらついに日の目を見た(ワーナーとの契約消化のためとも思われる)。ほとんどの曲がブラック~ファンク路線だが、『Graffiti Bridge』以降の作品の傾向からすると、あまり違和感なくすんなり聴ける。ジャケットは1文字も刻印されておらず、文字通り真っ黒。『Superfunkycalifragisexy』は、ラヴセクシーツアーで演奏されていた。







The Gold Experience
Sales Date:1995.10. 1. Pussy Control 10. Now
Produce:Prince 2. NPG Operator 11. NPG Operator
3. Endorphinmachine 12. 319
4. Shhh 13. NPG Operator
5. We March 14. Shy
6. NPG Operator 15. Billy Jack Bitch
7. The Most Beautiful Girl In The World 16. Eye Hate U
8. Dolphin 17. NPG Operator
9. NPG Operator 18. Gold

 読み方不明のシンボルマークになったプリンスは、「The Artist Formerly Known As Prince」と便宜上呼ばれるようになった。今作はその第1弾だが、今やK-1グランプリのテーマ曲としてお馴染みの『Endorphinmachine』『Gold』、泣きのギターが炸裂する『Shhh』など、個々の曲は充実しまくっている。極めつけは、『Adore』に匹敵するスーパーバラードと言っていい『Eye Hate U』。NPGオペレーターの「welcome to the dawn」というアナウンスは、プリンスの死とシンボルマークの新生を表し、今作でイメージカラーは紫からゴールドに変わった。







Chaos & Disorder
Sales Date:1996.7. 1. Chaos And Disorder 7. I Rock Therefore I Am
Produce:Prince 2. I Like It There 8. Into The Light
3. Dinner With Delores 9. I Will
4. The Same December 10. Dig U Better Dead
5. Right And Wrong 11. Had U
6. Zannalee

 相変わらず驚異的なリリースのペースだが、今作はトータルで40分未満と今のご時世では物足りないヴォリューム。それにはワーナーと一刻も早く決別したいというプリンスの願望があるからで、こうした背景からやっつけで作られたと非難されがちだが、このやっつけが、ライヴレコーディングとしてのグルーヴ感を生み出している。さすがはプリンスと言うか、各曲のクォリティは相変わらず高い。今作で、ワーナーとの新作での契約は満了。過去の音源を流用しての契約はあと1枚分残っていて、ワーナーは、2001年に『The Very Best Of Prince』をリリースしている。







Emancipation
Sales Date:1996.11. Produce:Prince
Disc Ι 1. Jam Of The Year 7. We Gets Up
2. Right Back Here In My Arms 8. White Mansion
3. Somebody's Somebody 9. Damned If Eye Do
4. Get Yo Groove On 10. Eye Can't Make You Love Me
5. Courtin' Time 11. Mr. Happy
6. Betcha By Golly, Wow 12. In This Bed Eye Scream
Disc Π 1. Sex In The Summer 7. Joint 2 Joint
2. One Kiss At A Time 8. Holy River
3. Soul Sanctuary 9. Let's Have A Baby
4. Emale 10. Saviour
5. Curious Child 11. Plan
6. Dreamin' About U 12. Friend, Lover, Sister, Mother/Wife
Disc Ⅲ 1. Slave 7. Sleep Around
2. New World 8. Da Da Da
3. Human Body 9. My Computer
4. Face Down 10. One Of Us
5. La,La,La Means Eye Love You 11. Love We Make
6. Style 12. Emanicipation

 3枚組全36曲トータル180分というヴォリュームにも、この1年でサントラ盤『Girl 6』を含む4枚目のリリースというハイペースにも、もう驚くまい。全世界同時発売に先駆けて、突然プロモーション来日。試聴会やインタビューなど、今までのプリンスからすれば考えられないサービスぶりだ。1枚目はダンス、2枚目はバラード、3枚目はオルタナティヴと、盤毎にコンセプトがあるが、共通するのは鎖を断ち切ったジャケットに象徴されている「解放感」だ。それはワーナーとの契約のゴタゴタからの解放でもあり、『Soul Sanctuary』や『Holy River』などに見て取れる、マイテとの結婚によるプリンス自身の魂の解放でもあったはずだ。『Sign 'O' The Times』に並ぶ代表作だが、現在は廃盤!?







Rave Un2 The Joy Fantastic
Sales Date:1999.11. 1. Rave Un2 The Joy Fantastic 11. ManOwar
Produce:Prince 2. Undisputed 12. Baby Knows
3. The Greatest Romance Ever Sold 13. I Love U, But
I Don't Trust U Anymore
4. Segue
5. Hot Wit U 14. Silly Game
6. Tangerine 15. Strange But True
7. So Far, So Pleased 16. Wherever U Go,
Whatever U Do
8. The Sun, The Moon And Stars
9. Everyday Is A Winding Road 17. Interlude
10. Segue 18. Prettyman

 前半はブラック、後半はここ数枚で培われたプリンス流といった感じで、今までのようなスケール感はなく、小さなライヴハウスで気軽に演奏といったノリ。シェリル・クロウやアニー・ディフランコといったゲストを動員しているのも意外。リリースのインターバルが3年というのは、今どき珍しいことではないが、(いくら前作が大作だったとはいえ)この男に限って言えば3年の沈黙は長かった。しかしその間には生まれたばかりの愛息を亡くし、更には妻マイテとの離婚もあった。そうした私生活上の出来事が活動や作品の内容にも影響を与えたと考える方が自然だろう。







Rainbow Children
Sales Date:2001.11. 1. Rainbow Children 8. 1+1+1 Is 3
Produce:Prince 2. Muse 2 The Pharaoh 9. Deconstruction
3. Digital Garden 10. Wedding Feast
4. The Work Pt.1 11. She Loves Me 4 Me
5. Everywhere 12. Family Name
6. The Sensual Everafter 13. The Everlasting Now
7. Mellow 14. Last December

 ワーナーとの完全な決別を確認してか、名前をシンボルマークからプリンスに戻しての作品。前半はジャズ、後半はプリンス流で、手法としては前作と同様の印象を受ける。『Emancipation』はEMI、前作はアリスタと提携したが、今回は自身のレーベルNPGからのリリース。CD-ROM『Interactive』もそうだったが、インターネットというメディアにも早くから取り組んでいたプリンス。今作の音源は、リリース前からオフィシャルで公開していたそうで、音の方のイノベーションは終えたようだが、音楽業界の流通に対するイノベーションを仕掛け始めたのではないかと思わせる。













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