Pink Floyd Discography Album '73 ~ '83

Dark Side Of The Moon
Sales Date:1973.3. 1. Speak To Me 6. Money
Produce:Pink Floyd 2. Breathe In The Air 7. Us And Them
3. On The Run 8. Any Colour You Like
4. Time 9. Brain Damage
5. The Great Gig In The Sky 10. Eclipse

 邦題『狂気』。ビルボードトップ200に741週に渡ってランクインしたモンスターアルバムで、フロイドの代表作として名高い。『Money』はシングルヒットを記録し、トータルコンセプトや大作主義を推し進める一方でポップな方面に対する目配せも忘れず、これが他のプログレバンドとフロイドとの決定的な差になっていると感じている。フロイドは72年3月に2度目の来日を果たしているが、当時は未発表だった今作からの曲は、既に演奏されていた。







Wish You Were Here
Sales Date:1975.9. 1. Shine On You
Crazy Diamond (Part One)
4. Wish You Were Here
Produce:Pink Floyd 5. Shine On You
Crazy Diamond (Part Two)
2. Welcome To The Machine
3. Have A Cigar

 邦題『炎(あなたがここにいてほしい)』。前作の成功から来るプレッシャーに対し、大作主義を貫きつつも、より多くの聴衆に受け入れられる道をフロイドは選んだ。元々は1曲だった『Shine On You Crazy Diamond』を2曲に分けて冒頭とラストに配し、ここで歌われている"Crazy Diamond"は、今作のレコーディング中にスタジオに姿を見せたシド・バレットのこと。シドの不在が、バンドにとって如何に大きいものであるかを告白した作品にもなっている。







Animals
Sales Date:1977.1. 1. Pigs On The Wing 1 4. Sheep
Produce:Pink Floyd 2. Dogs 5. Pigs On The Wing 2
3. Pigs (Three Different Ones)

 歌詞はいよいよ難解になり、豚は資本家を、犬はインテリを、羊は一般市民を指し、人間を動物に見立てることによって社会を痛烈に批判している。対して音の方はかなりポップになっていて、個人的にはフロイドの全作品中最も聴きやすく感じる。社会批判は巨大化してしまったバンドイメージに対する反発でもあり、これが次作『The Wall』のコンセプトにつながっていく。ジャケットは、実際に豚を空に飛ばしたものを撮影している。







The Wall
Sales Date:1979.11. Produce:
Bob Ezrin、James Guthrie、Roger Waters
Disc 1 1. In The Flesh? 8. Empty Spaces
2. The Thin Ice 9. Young Lust
3. Another Brick In The Wall, Part 1 10. One Of My Turns
4. The Happiest Days Of Our Lives 11. Don't Leave Me Now
5. Another Brick In The Wall, Part 2 12. Another Brick In The Wall, Part 3
6. Mother 13. Goodbye Cruel World
7. Goodbye Blue Sky
Disc 2 1. Hey You 8. In The Flesh
2. Is There Anybody Out There? 9. Run Like Hell
3. Nobody Home 10. Waiting For The Worms
4. Vera 11. Stop
5. Bring The Boys Back Home 12. The Trial
6. Comfortably Numb 13. Outside The Wall
7. The Show Must Go On

 フロイド流のロックオペラ。大作にして、『狂気』に並ぶバンドの代表作。フロイドの中では口ずさめる数少ない曲『Another Blick In The Wall (Pt.2)』はシングルで全米No.1を獲得し、以降多くのアーティストがカヴァー。ブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフ主演で映画化もされている。このときのツアーは、ライヴ中にステージと客席との間に壁を作り、終盤で壁を突き崩すという大掛かりな演出をして話題になった。今作は、ロジャーにとってのフロイドの完成形になっていると思う。







Final Cut
Sales Date:1983.3. 1. The Post War Dream 7. Get Your Filthy Hands Off My Desert
Produce:
James Guthrie、
Michael Kamen、
Roger Waters
2. Your Possible Pasts 8. The Fletcher Memorial Home
3. One Of The Few 9. Southampton Dock
4. The Hero's Return 10. The Final Cut
5. The Gunners Dream 11. Not Now John
6. Paranoid Eyes 12. Two Suns In The Sunset

 前作で音楽的に食い違いを見せ始めたリック・ライトをバンドから除名。全曲をロジャー・ウォーターズが書き、そのテーマは第2次大戦で亡くなった彼の父に捧げるレクイエム。『The Wall』から漏れた曲の寄せ集めとも、映画『The Wall』のサントラ崩れとも言われているが、ロジャーの私的な面が色濃い作風は『The Wall』とは切り離して考えてもいいと思う。今作を最後に、ロジャーはピンク・フロイドの名のもとにやることはやりつくしたとして、以降はソロ活動を主体とする。













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