Paul Weller Discography Original Album

Paul Weller
Sales Date:1992.4. Produce:Brendan Lynch & Paul Weller
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1. Uh Huh Oh Yeh 7. Clues
2. I Didn't Mean To Hurt You 8. Into Tomorrow
3. Bull-Rush 9. Amongst Butterflies
4. Round And Round 10. The Strange Museum
5. Remember How We Started 11. Bitterness Rising
6. Above The Clouds 12. Kosmos

 自らの名前をアルバムタイトルに冠し、第三のスタートを切るべく改めて初心に立ち返ったウェラーの姿勢。ルーツ回帰とも言える黒人音楽への傾倒とその再確認作業。そして新たな出発。そこから生み出された曲群は、まるで1曲1曲がクライマックスであるかのように聴く者の中に重く響く。個人的ベストトラックは『Bull-Rush』。ライヴでもハイライトの一角を彩る、パワーとスケールに溢れるナンバーだ。







Wild Wood
Sales Date:1993.9. Produce:Brendan Lynch & Paul Weller
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1. Sunflower 7. Instrumental 2
2. Can You Heal Us (Holy Man) 8. 5th Season
3. Wild Wood 9. Country
4. All The Pictures On The Wall 10. The Weaver
5. Instrumental 1 11. Moon On Your Pyjamas
6. Has My Fire Really Gone Out? 12. Shadow Of The Sun
13. Holy Man (Reprise)

 ファーストアルバムで好調な滑り出しをしたウェラー。ライヴパフォーマンスも気合いみなぎる充実ぶりで、そうした中でその創作意欲までもが換気されたのか。朴訥ながら深みと味わいのあるウェラーのヴォーカルには一層磨きがかかり、弾けるギターサウンドはレトロではなく90'sという時代を的確に捉えている。トップを飾る『Sunflower』は、ソロキャリアを代表する名曲。イントロが響いたとき、全身を電流が貫くのを感じずにはいられない。ジャケットや収録曲の数や曲順は、現在発売中のものと初回時とでは異なっている。







Live Wood
Sales Date:1994.8. Produce:Brendan Lynch & Paul Weller
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1. Bull Rush / Magic Bus 8. 5th Season
2. This Is No Time 9. Into Tomorrow
3. Remember How We Started
/ Dominoes
10. Foot The Mountain
4. Albove The Clouds 11. Sunflower
5. Wild Wood 12. Has My Really Gone Out?
6. Shadow Of The Sun 13. Hung Up(Single Version)
7. Can You Heal Us (Holy Man) 14. Kosmos(Bonus Beats)

 ライヴ活動が充実していることを証明するかのようなライヴアルバムの発表だ。冒頭の『Bull-Rush』からいきなりテンションが高く、その後半からザ・フーの『Magic Bus』へとつながれる流れは圧巻。外盤と日本盤はそれぞれ収録曲が微妙に異なるが、ここでは日本盤の方を紹介しておきます。『Kosmos』のエレクトリックな施しには戸惑いも感じるが、そこはブレンダン・リンチの手腕が働いているのか。







Stanley Road
Sales Date:1995.4. Produce:Brendan Lynch & Paul Weller
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1. The Changingman 7. Stanley Road
2. Porcelain Gods 8. Broken Stones
3. I Walk On Guilded Splinters 9. Out Of The Sinking
4. You Do Something To Me 10. Pink On White Walls
5. Woodcutter's Son 11. Whirlpools' End
6. Time Passes... 12. Wings Of Speed

 85年スタカン時代の『Our Favourite Shop』以来、実に10年ぶりに全英1位を獲得。当人も満足の行く出来であったことを公言してはばからず、折しも英国ではブリットポップ旋風が吹き荒れる中、ブラーやオアシス等のUKロックバンドたちに"総帥"という最大級のリスペクトで迎えられる。ジャム~スタカンに続く3度目のピークがウェラーに訪れた瞬間。・・・という見方が定着しつつあるが、個人的にはこのアルバムは渋すぎて聴きづらい。ファーストがルーツ回帰の渋さなら、今作はポール・ウェラー・オリジナルの渋さで、つまりはウェラー本人がやりたいことをやって満足したアルバムだと思っている。







Heavy Soul
Sales Date:1997.6. Produce:Brendan Lynch & Paul Weller
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1. Heavy Soul (Pt. 1) 7. Heavy Soul (Pt. 2)
2. Peacock Suit 8. Friday Street
3. Up In Suzes' Room 9. Science
4. Brushed 10. Golden Sands
5. Driving Nowhere 11. As You Lean Into The Light
6. I Should Have Been There
To Inspire You
12. Mermaids
13. Eyes Of Storm(Japan Only)

 ソウルを解釈し、ソウルを越えたヘヴィー・ソウル。前作で吹っ切れてソロミュージシャンとしての自我を確立したウェラーが、更に音楽性を深化させた1枚。『Stanley Road』の渋みと『Wild Wood』の輝きがミックスされたようなサウンドはキャリア集大成の様相を呈しているようでいるが、ここでもウェラーは前のめりの挑戦を続けている。アグレッシヴでシングル向けのナンバーが多い中、ラストの『Mermaids』にはウェラーが悟りの境地に達したことを感じさせる。







Heliocentric
Sales Date:2000.3. Produce:Brendan Lynch & Paul Weller
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1. He's The Keeper 8. With Time & Temperance
2. Frightened 9. Picking Up Sticks
3. Sweet Pea My Sweet Pea 10. Love Less
4. Whale's Tale 11. Helioscentric (Japan Only)
5. Back In The Fire 12. Bang Bang (Japan Only)
6. Dust & Rocks
7. There Is No Drinking After You're Dead

 前作は若干性急な感じがしたのに対し(そこがこの人の魅力のひとつでもあったのだが)、今作はもう少しゆったりとした余裕というか、大人の雰囲気が漂う。大木は長い年月を経て太くたくましくなり、その幹には年輪が刻まれる。ウェラーが今まで歩んできた長き道程と、それぞれの時代をサヴァイブしてきた自信がみなぎる1枚で、全体的に地味ながら、ソロキャリアの集大成的作品という印象を受ける。『There Is No Drinking After You're Dead』が個人的ベストトラック。







Days Of Speed
Sales Date:2001.10. Produce:Pete Mason
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1. Brand New Start 11. Down In The Seine
2. The Loved 12. That's Entertainment
3. Out Of The Sinking 13. Loveless
4. Clues 14. There's No Drinking
After Your Dead
5. English Rose
6. Above The Clouds 15. Everything Has A Price To Pay
7. You Do Something To Me 16. Wild Wood
8. Amongst The Butterflies 17. Headstart For Happiness
9. Science 18. Town Called Malice
10. Back In The Fire 19. The Butterfly Collector

 レーベルの移籍もあり、自身の活動にひと区切りをつける意味合いもあったのか、この年たったひとりでのアコースティックツアーを敢行。7月には日本公演も実現している。通常のエレクトリックとは異なるシンプルなアレンジで、曲が持つ別の一面を浮かび上がらせる一方、「攻め」の姿勢で場の空気を引き締めている。そして選曲だが、なんとジャム時代から4曲、スタイル・カウンシル時代から2曲がピックアップ。これらはもちろんライヴのハイライトとなり、今作はその貴重な記録だ。







Illumination
Sales Date:2002.9. Produce:Simon Dine
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1. Going Places 9. Bag Man
2. A Bullet For Everyone 10. All Good Books
3. Leafy Mysteries 11. Call Me No.5
4. It's Written In The Stars 12. Standing Out
In The Universe
5. Who Brings Joy?
6. Now The Night Is Here 13. Illumination
7. Spring (At Last) 14. Horseshoe Drama
8. One x One 15. Push Button, Automatic

 『Stanley Road』で、ソロとして商業的な成果と評論家筋からの評価の両方を勝ち取り、かつ若きアーティストからのリスペクトを集めたウェラー。以降のこの人は変に気張ることなく、マイペースで自分のやりたいことをやっているように見て取れる。今作ではますますその円熟ぶりに磨きがかかり、またゲスト参加しているメンツの豪華なこと。『One x One』にはオアシスのノエルとゲムが、『Who Brings Joy?』には「舎弟」スティーヴ・クラドックが名を連ね、『Call Me No.5』ではステレオフォニックスのケリー・ジョーンズとのデュエットが実現。当人のラスト2曲は、日本オンリーのボーナストラックだ。







Studio 150
Sales Date:2004.9. Produce:Jan Kybert & Paul Weller
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1. If I Could Only Be Sure 8. Thinking Of You
2. Wishing On A Star 9. One Way Road
3. Don't Make Promises 10. Hercules
4. The Bottle 11. All Along The Watchtower
5. Black Is The Colour 12. Birds
6. Close To You 13. Family Affair
7. Early Morning Rain 14. Let It Be Me

 3年ぶりの来日となった、ロック・オデッセイでの勇姿も記憶に新しい中で放たれた、初の全曲カヴァーアルバム。ボブ・ディランやニール・ヤング、バート・バカラックといったロック畑の人の曲もあれば、R&Bやソウルなどの渋いところも突いていて、この人の音楽的ルーツが伺える。意表を突いているのは「後輩」オアシスのカヴァーで、しかも彼らのシングル『Who Feels Love?』のカップリング曲という、コアなオアシスファンでもなかなか気にかけない曲を取り上げている。先行シングルとなった『The Bottle』は、まるでこの人のために書かれた曲ではないかと思わせるくらいにハマっている。ラスト2曲は、日本オンリーのボーナストラックだ。







As Is Now
Sales Date:2005.9. Produce:Jan Kybert & Paul Weller
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1. Blink And You'll Miss It 9. I Wanna Make It Alright
2. Paper Smile 10. Savages
3. Come On/Let's Go 11. Fly Little Bird
4. Here's The Good News 12. Roll Along Summer
5. Start Of Forever 13. Bring Back The Funk(Pts.1&2)
6. Pan 14. Pebble And The Boy
7. All On A Misty Morning 15. Oranges & Rosewater
8. From The Floor Boards Up 16. Shine On

 ソロ活動を開始してからのウェラーは、過去の実績に依存することなく、ソロアーティストとしての音楽性を確立することに専念していた。それが21世紀に入り、音楽的にも円熟の域に達した辺りから、ライヴでジャムやスタイル・カウンシルの曲を解禁。それらは決して古臭くなく、むしろ新しく生まれ変わった曲として凛々と響き渡った。こうした流れを受けた今作は、バンド時代のテイストを包含しながらも、今なお進化し前進せんとするこの人の姿勢がにじみ出た力作に仕上がっている。前作より脇を固めている、スティーヴ・クラドックやデーモン・ミンチェラのオーシャン・カラー・シーン組のプレイも頼もしい。ラスト2曲は、日本オンリーのボーナストラックだ。













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