Elvis Costello
=エルヴィス・コステロ=






 ロンドン・パンク後のニュー・ウェイヴ・ムーヴメントの中でデビューし、今なお第一線で活動し続けるポール・ウェラーと並ぶ英国の重鎮。エルヴィス・コステロは敬愛するエルヴィス・プレスリーにあやかってつけた芸名。本名はデクラン・パトリック・マクマナスという。ミュージシャンになる前はコンピューター技師だったという異色のキャリアを持つ。風貌がバディ・ホリーに似ていて一見ダサいが、これも本人の計略。


 音は、トラッド〜カントリー〜ブルース〜フュージョンをベースにしたロックンロール。短い曲が多く、これが小気味よくてAMラジオっぽい。とにかく多作で、このキャリアではプリンスの次くらいにアルバムを出している。また、1枚のアルバムにも20曲とか30曲とか平気で突っ込んでる。もちろん短い曲だが。


 80年代に沈んでいたポール・マッカートニーを復活させた影の立役者。ポールの89年のアルバム『Flowers In The Dirt』で6曲ほど共演。プロデュースにも関与。ポールのキャリアにコンプレックスを感じないコステロがポールを叱咤して渇を入れたそうだ。この後ポールはワールドツアーを行い、ソロ初来日を果たす。


 94年と96年の来日公演を見に行った。箱は2回とも新宿の厚生年金会館。私がよかったと思う以上に連れはこの年最高と絶賛していた。アルバムジャケットなどを見ると華奢な印象だが、現在はデブっている。


 コステロはアルバムによってスタイルをまるっきり変えることが多々あり、何を最初に聴くかはその人のコステロのイメージを決定づけることになるので結構重要。もろカントリーに走ったアルバムもあれば、クラシックがかったアルバムもある。90年代に入り、初期〜中期のアルバムが再発され、ボーナストラックを入れまくっている。また、丹念に書かれた自著のライナーがとても有難い。レコーディングの様子や、その時の自分の心境などがこまごまと記されている。よって国内盤がお勧めでしょうか。




















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