I Just Wasn't Made For These Times - サイン会 at 数寄屋橋HMV

ブライアン・ウィルソン・ストーリーVol.8

 数寄屋橋HMVにて『Imagination』のCDもしくはビデオを購入し、同封の応募券を申し込むことにより、抽選で当選した人がサイン会に参加できる。私はこのことを知って買うか迷っていたビデオの方を購入して応募、後日サイン会当選のハガキが送られてきた。



Brian Wilson サイン会 at 数寄屋橋HMV


 集合は1時半だったが、私は少し遅れて1時40分頃にHMVに着いた。既に凄い人である。正直、こんなに人が来るとは思ってもみなかった。雨も降ってたし。私がビデオを買いに行ったときは、ブライアンのコーナーが作られてはいたものの、なんだか寂しげでCDもビデオも購入している人なんていなさそうだったからだ。私は係員にハガキを見せてイベントスペース正面の前3列ぐらいにまで足を進める。ハガキを持っていない人は周囲にたくさん陣取っている。


 午後2時過ぎ、ついにブライアン登場!花柄の黒いアロハシャツに短パンという姿。髪は薄い。かなり大柄だが、それにも増して腹が出ているのが目立つ。目の焦点もなんか危うい。ブライアンはこの6月で57歳になったばかりであるが、こうしてみるとなんだか単なるジジイだ。5月に観たジェフ・ベックの若々しさとはえらい違いである。


 女性通訳を介してのブライアンのコメントは、「こんにちは・・・」「それでは、サイン会の方に移りましょうか。」と、なんだかそっけない(笑)。順に係員にハガキを渡し、各自用意してきたサインしてほしいもの(1人1品に限定されていた)を手元にする。スタッフが周囲を囲み、ビデオやカメラの熱い視線が浴びせられる中、いよいよ私の番になる。私が用意してきたのは6枚組ボックス『Good Vibrations』を箱ごとである。当初は箱のオモテにそのままサインしてもらうことを考えていたが、直前になって気が変わり、歌詞対訳・解説の冊子を取り出してこちらをブライアンに差し出す。さらさらとサインするブライアン。終わって、冊子を私の方に差し出してくれる。私は、「サンキュー・・・アリガトウ」と手を差し伸べる。ブライアンは少しびっくりしたようだったが、それでも手を差し出して握手してくれた。


 サイン会自体はこの後も続き、そしてサイン会のハガキがないままこの場に集まった人のためにポスターの抽選会があるとのことだったが、私は次の場所に向かうことにした。そして、その場所とは・・・、



Jeffrey Foskett インストアライヴ at 新宿タワーレコード


 丸の内線に乗って銀座を後にし、午後2時40分頃に新宿タワレコに着く。がしかし、イベントスペースはがらがら。ブライアンとの知名度の差を感じさせる。この状態では5分前に来ても余裕だな、と思い他のコーナーをふらふらして時間をつぶす。それでもスタート時間の午後3時にはそこそこの人数が集まってきた。


 ジェフリー・フォスケットは、80'sのビーチ・ボーイズのサポートメンバーとしてレコーディング及びツアーに参加した人で、自らもアルバムを3枚リリースしている。今回はブライアンのツアーの音楽監督/g/voとしてツアーに参加し、そして初来日とのこと。出てきた本人は、横幅も見事な巨体で腹が突き出ており、縞のシャツに短パンという格好。そしてスマイル。陽気なアメリカ人のイメージまんまの感じに見て取れた。


 ライヴはDATカラオケによる2曲(間違いなく口パクだったが)、それとアコギによる3曲を披露。うち1曲は『Surfer Girl』であった。大阪公演の感想については史上最高、などとかなり大袈裟に語ってくれた。質問コーナーというのもあって、普段のブライアンはどんな人か、マイク・ラヴと今後共演する予定があるか、今回のツアーのセットリストは日替わりなのか(基本的に各日同じとのこと)、等の質問が飛んだ。私も質問を考えたが、ジェフリーが答えに窮するようなものばかりに思えたので、控えることにした。


 既に大阪公演を大成功に収め、そしていよいよ東京公演3DAYS。私は7/14(水)の最終公演に行く予定。このブライアン・ウィルソン・ストーリーも次回の来日公演レポートを持っていよいよ完結します。




(99.7.11.)
















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