チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン

2017年に90歳で亡くなるまで現役を貫いた、チャック・ベリー。チャック本人と、チャックの曲をカヴァーしたアーティストの演奏シーンを交互に収録した映像を観た。

チャックの元気な姿が拝めるだけでなく、合間に挿入されているカヴァー陣の顔ぶれがすごい。ビートルズとローリング・ストーンズは当然として、ELOのジェフ・リン、ジミ・ヘンドリックス、リンダ・ロンシュタット、トム・ペティ＆ハートブレイカーズといった面々が、嬉々としてチャックの曲を歌い演奏する。

キース・リチャーズが音楽監督を務め、バックバンドとしてチャックを支えた『ヘイル！ヘイル！ロックンロール』のときの映像も収録。キースだけでなく、ブルース・スプリングスティーンやエリック・クラプトンも、チャックのバックを務めている。

終盤では、チャックの訃報を受けて著名人が発したコメントが紹介された。バラク・オバマのコメントもあった。

チャックとカヴァー陣の演奏を、明確に分けずシャッフルした構成はとても斬新で、ありそうでなかったと思う。この構成にしたことで、チャックが後々に与えた影響の大きさを示すことに成功している。個人的には、一度だけチャックのライヴを観たことがあって、時間が経てば経つほど貴重だったと噛み締めている。