クリーム（Cream）『Classic Albums :Disraeli Gears』

ロックの名盤アルバムが如何にして誕生したかを検証するドキュメンタリー、クラシック・アルバムズというシリーズがある。ワタシが観たことがあるのはu2『The Joshua Tree』やザ・フー『Who's Next』といったところだが、クリームはセカンドアルバム『Disraeli Gears／カラフル・クリーム』がピックアップされている。

活動当時の映像は既出のものがほとんどだが、見ものなのはエリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカーの当事者3人、及びスタッフやジャーナリストらによる、この映像作品のために撮ったコメントだ。3人とも作詞が得意ではなく、作詞家をスタジオに招いて曲を作ったこと。斬新なジャケットは、デザイナーがいくつもの古い本のデザインを切り貼りし、真っ赤に染め上げて出来上がったとのこと。『カラフル・クリーム』という邦題も、ジャケットのイメージからつけられたと聞いている。

名曲『Sunshine Of Your Love』は、ジャックが何気なくリフを弾き、それにクラプトンがギターで呼応したことで偶発的に生まれたそうだ。個人的にはじめてクラプトンのライヴを観たのは、1990年の武道館。アンコールのラストがこの曲で、イントロをじらされるだけでゾクゾクした記憶がある。