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『ロード・オブ・ザ・リング』をIMAXで観た

『ロード・オブ・ザ・リング』をIMAXで観た

はるか昔、闇の冥王サウロンは強大な力を持つ指輪を作り、中つ国を支配せんとした。勇者イシルドゥアが立ち上がり、サウロンを退け指輪を手に入れるが、指輪の魔力に取りつかれて命を落としてしまう。その後、指輪は時の流れと共に所有者を変え、ホビット族のビルボ・バギンズが手にしていた。

ビルボは111歳の誕生日を機に旅に出ることにしていたが、友人で魔法使いのガンダルフの助言もあり、養子フロドに指輪を託す。ガンダルフは、サウロンの魂が生きていて指輪を狙っていることを知り、フロドに指輪を破壊する旅に行くよう指示。事態は他の種族にも知れ渡り、ホビット、人間、ドワーフ、エルフから名乗り出た9名により、旅が始まる。

J・R・R・トールキンの『指輪物語』の実写映画化になり、本作は3部作の第1作として2001年に劇場公開。今年、版として3作が相次いで劇場で上映される。個人的にはテレビで一度観ただけだったので、乗っかることにした。ロケはニュージーランドで行われたと聞いていて、美しい景観を劇場の大きなスクリーンで、しかもIMAXレーザーの高画質で楽しめるのはありがたい。

さて、ストーリーはほとんど忘れていて、覚えていたのは終盤の川岸での戦いだけだった(汗)。冒頭のアウトライン説明がやたらと長かったが、何世紀もの時間を超えている物語につき、やむを得ないところなのだろう。『ホビット』シリーズは3部作を劇場で観ていたので、人間以外の種族が存在することや、種族によっては長寿であるという世界観はすんなり受け入れられた。

キャストは、旅の仲間はフロドをイライジャ・ウッド、ガンダルフを、アラゴルンを、レゴラスを。エルフのアルウェンはリヴ・タイラー、エルロンドはヒューゴ・ウィーヴィング、ガラドリエルは。ビルボは、『ホビット』3部作ではマーティン・フリーマンだったが、ここではイアン・ホルムだ(『エイリアン』の)。そして、ビルボの前の指輪の持ち主だったゴラムは、アンディ・サーキス。超豪華だ。

イライジャ・ウッドは、『ハリー・ポッター』のダニエル・ラドクリフと同様、良くも悪くもフロド役が一生つきまとうことになるだろう。オーランド・ブルームは、この時点ではまだ若さと青さが同居している。ヒューゴ・ウィーヴィングとケイト・ブランシェットは、別の作品では悪役だったりキツめの役だったりするイメージがあるが、ここでは民をまとめたり導いたりするクリーンな役どころだ。アンディ・サーキスはモーションアクターの第一人者と言ってよく、ゴラム役はその筆頭格だと思う。

それにしても、アラゴルンのヴィゴ・モーテンセンが、尋常ではなくカッコいい。直近で観たのが『グリーンブック』のトニーで、役柄もあってか顔も体も肥えまくっていたが、ここでは精悍な顔つきで凛々しい。フロドたちとのファーストコンタクトでは放浪者風だったが、実はイシルドゥアの血統にある人間の王たる宿命を背負っている。旅が始まったときはフロドたちホビットの護衛役に落ち着いていたが、終盤ではリーダーとして仲間を統率している。

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