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ダンケルク(1964年)

公開日: : 最終更新日:2022/09/06 伝記/実話に基づく

ダンケルク(1964年)

第二次大戦中、ドイツ軍の攻撃により、英仏連合軍はフランスのダンケルクの海岸に多くの兵士たちが追い詰められていた。イギリスのチャーチル首相は、兵士たちを救出する「ダイナモ作戦」決行を宣言。フランス兵のマーヤは同胞を連れて海岸まで向かうが、イギリス兵の乗船が優先され、フランス兵はなかなか乗せてもらえずにいた。

大尉の署名を手にして乗船できたマーヤだったが、その船はドイツ軍の空爆を受けてしまう。マーヤは海に飛び込み、結局海岸まで戻ることに。マーヤは水を求めて市街地の空き家に入るが、住民のジャンヌがいた。彼女は、戦火にあっても自分の家を離れられずにいた。

フランス映画になり、原題はフランス語で『Week-end à Zuydcoote』、英語だと『Weekend at Dunkirk』、邦題は『ダンケルク』になっている。おそらく、ダンケルクは市、「ジェイコット(Zuydcoote)」は海岸の名称と思われる。

「ダンケルク」のタイトルで思い出されるのは、2017年にクリストファー・ノーラン監督で公開された映画『ダンケルク』だ。こちらはイギリス兵の視点から描かれていて、主人公トミーと行動を共にするギブソンが実はフランス兵で、英語が話せないため黙っていたという描写があった。対して本作は、フランス側から描かれている。

マーヤは、ジャン・ポール・ベルモンド。同胞や士官とはうまくやりとりし、襲われそうになっていたジャンヌを助ける正義感を見せるが、ヒーロー然としたところは見られず、兵士として突出した活躍をするわけでもない。そして、最後はドイツ軍の爆撃で死んでしまう。

史実では、ダンケルク作戦は成功し多くの兵が救われたことになってはいるが、一方でこの後フランスはドイツに制圧されている。マーヤの生きざまは、フランス軍の行く末にリンクさせていたのかもしれない。

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