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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(ネタバレあり)

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(ネタバレあり)

グリンデルバルドの勢力が拡大する中、アルバス・ダンブルドアはニュート・スキャマンダーに彼の兄テセウスらを集めさせてチームを結成。ジェイコブ・コワルスキーも、ニューヨークから呼び寄せられる。ダンブルドア本人はグリンデルバルドと血の誓いを立てていて、直接戦うことができなかった。

グリンデルバルドはの一件で世界魔法使い連盟から嫌疑をかけられていたが、証拠不十分として無罪放免になる。連盟の最高指導者を選ぶ選挙戦が繰り広げられる中、グリンデルバルドも立候補する。ニュートたちのチームは、未来を見ることのできるグリンデルバルドに感知されないよう、「ノープラン」で挑む。

前作『黒い魔法使いの誕生』から、4年を経て公開された続編で、シリーズ3作目になる。前作がバッドエンドだったこともあって、今回は穏やかなに着地したことに観ていて安心した(最後にひっくり返されるんじゃないかと、少しヒヤヒヤしながらラストを観たが)。グリンデルバルド側についてしまったクイニーも、ジェイコブのところに戻ってきたし。

さて、サブタイトルの『ダンブルドアの秘密』だが、アルバスがグリンデルバルドとはかつて恋愛関係にあったこと、本名がアウレリウス・ダンブルドアと判明したクリーデンスと、アルバスもといダンブルドア家との関係が明らかになったことを指すと思う。

観終わった直後は、必ずしもBLというわけでもなく、もしかするとグリンデルバルドが両性具有あるいは性別を自在に変えられるのでは?という深読みをしていた。がしかし、調べてみたら、シリーズの原作者J.K.ローリングは2007年の時点でアルバスがゲイであることを公言している(eiga.comの記事)。そして、焦点がふたりに当たっている分、前作までキーマンのひとりだったはずのクリーデンスの存在が薄くなってしまったのが残念。グリンデルバルドはクリーデンスを重宝するかと思いきや、結局都合よく利用していただけだった。

ニュートのをはじめ主要キャストは不動、と言いたいところだが、グリンデルバルドがからマッツ・ミケルセンに交代している。キャラの強さでは劣るが、役には合っていた。『007 カジノ・ロワイヤル』『ドクター・ストレンジ』での役柄もあり、主人公に敵対する側にいる方がしっくりくる人だ。予告編にはティナが全く出ていなかったので、今回は未登場かと思いきや、本編ではラストで登場。劇中では、アメリカ魔法省で出世して多忙という設定になっていた。

アルバスにグリンデルバルドが無罪放免になったと伝えに来たのは、若きミネルバだった。『ハリー・ポッター』シリーズではホグワーツ魔法魔術学校の副校長をしていた人で、アルバスに近く、そして信頼されている存在であることが伺えたのが嬉しかった。

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